剣客と商売に関して、小兵衛が語った事がある。
刀装屋の嶋屋孫助に本音を洩らしたのだ。
道場を拡張し名門にすれば、商売として成功だ。
その為には諸家の庇護、援助が必要となる。
世辞も汚濁の振る舞いも商売には必要となる。
それらが悪い事とは思わぬし、やれぬ事とも思わぬ。
だが、一流の技の道は常に全力で精進せねば落ちる。
好きだから、全力で精進したい。
名利(成功)を求めれば、技の質が下がるのだ。
名利が欲しければ、別の道を歩くほうがいい。
剣術が好きだったから、立身出世はあきらめたのだ。
ワシも治療の道を歩いてしまった。
(治療院)経営の道まで兼ねては歩けない。
ワシは、不器用なのだ。
治療や(健康)指導が好きだし・・・
好きなモノや好きな人と歩いていきたいからだ。
金が無いのは、実際窮屈でもあるが自業自得というヤツだ。
そうして小兵衛は、更にその先に進んでしまった。
剣の道からも己を解放して、名人となった。
大治郎には「お前の剣は、いつになったら商売になるのじゃ?」
などと言ったりするが、実は、その言葉の反応をみてたりする。
まぁ、名人になると、結構ヒマなのかもしれない。
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