水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

作陶展・2

2005-07-13 20:24:30 | Weblog

作陶展に来て、褒めるモノ・・・。
作品より、古い家と庭・・・。
それでいいのか!アネゴよ!
まだまだ、家や庭に負けている・・・。

11年前に亡くなった父親は職人だった。
昔の職人だった。
昔の職人は商人の才能が無い人が多い。
ワシの父親も、その点だけは一流だった。
技術を金に変える事など、とても苦手だった。

それだけじゃないぞ。
家を作るのは仕事だったが、家庭を作るのはなぁ・・・。
父親として生活費を稼ぐという自覚は少なかった。
妻や子供を守るという自覚は少なかった・・・。
今、ワシにその血が受け継がれている・・・。
ワシは特に無愛想とも思わないが(ん?無愛想だ?)
人に媚びるのが苦手なのは職人の血だろうなぁ・・・。

父親の職人の血は姉御に受け継がれている。
モノを作るのは好きだし、得意のようだ。
ワシは母系統の祖母や曾祖母の血が濃いようだ。
見えない世界で仕事が出来るのは、その御蔭がある。
霊能者の祖母と浄化のプロの曾祖母の家系だ。
ワシの努力は・・・無いに等しい・・・。

今回は間にあわなかったが、考えていた事がある。
「氣入れ」の陶製グッズだ。
水類や他のモノを入れる陶器。
持ち歩く、身に付ける陶製品。
浄化や結界用としての陶製品。
そのうち作る予定でいる。

職人の大工の家はボロボロなものだ。
棚や引き戸も直さない。
ワシの知り合いの宮大工の親父さんもそうだった。
おかみさんが笑いながら言った。
「親子二人も大工がいて、家の棚は私が作る・・・」
職人が幾人もご機嫌で酒を飲んでいるが、
棟梁の家を直そうともしなかった。

ワシの実家もそうだった。
近所がどんどん綺麗に建替えていくのに、
我家だけは、取り残されて古いままだった。
子供の時は引け目もあった。

何が幸いするかわからない。
親父が貧乏だったから、家が残った。
古いまま、家が残れた。
家が自分で守ったのかもしれない。
今は周辺でも貴重な家となった。


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
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