水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・238」

2014-06-12 19:24:07 | Weblog



カルテ番号 つ・9(12)

津山雅仁は思い切って言った。
「実は私は以前同じような治療をしていました」
「そうですか。なるほど・・・
それでこの状態になったわけですね」
院長は一人で納得していた。
津山雅仁の身体の状態が通常の病とは違うと感じたようだ。

この院長は私の事を知らないようだ。
他人に関心が無いような感じがする。
「今は治療をしていないのですね」
「自分の状態が辛くて、とても続けられる自信がありません。
それに、手から出ていた能力も消えてしまったようです。」
院長は頷きながら言った。
「これ以上していたら生命が危なかったでしょうね」

津山雅仁はやっと自分の状態を解ってくれる人に出会ったと思った。
何も解らなかった自分を素直に話せるような気持ちがした。
それまでは、解らなくても解ったふりをして、そのうちに解ったと思い込んでいた。
何も知らない一人の素人として、この院長にいろいろ教えてもらおうと思った。
この先、このような治療をすることはないだろうが、この8年を無駄にしたくない。
後悔のまま終わらせたくない。
どこが間違いで、どうしてこうなったのか。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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