水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

珊瑚・1

2005-11-25 22:08:06 | Weblog

現実の出来事の「琥珀」を書いた。
ならば「珊瑚」も書こう。
珊瑚といえば・・・犬夜叉だ。
知る人ぞ知る、るーみっくワールド。

犬夜叉世界では「琥珀」は「珊瑚」の弟だ。
しかも死人(しびと)だが生きている・・・。
四魂のカケラによって生かされている。
幼いくせにシビアな役割だ・・・。
元々は妖怪退治部族頭領の息子だ。

珊瑚もシビアな役割だ。
るーみっくワールドはシビアな世界を描いている。
脚色としてギャグを使っているが、本質は悲哀だ。
悲哀と同時に人の弱さの温かさを描いている。
「弱さのあたたかさ」
それをブッちゃん(ブッダ)は「慈悲」と表現した。

珊瑚が好きになってしまった坊さんがいる。
弥勒というスケベ丸出しの青年だ。
風穴という致命的な運命を背負っている法師だ。
弥勒もまたシビアな運命と共に歩いている。

だが弥勒はとても「いいかげん」だ。
法師の姿をしてウソも平気で言う。
法師の姿をして、平気でスケベ丸出しをする。
だから、心底信頼できる仲間だ。
綺麗事だけしか言わない人は信頼出来ない。

「いいかげん」な性格はシビアな人達を救う。
「いいかげん」は深刻を救済する仏の法なのだ・・・。
生真面目な珊瑚が弥勒を好きになったのは理屈じゃない。
弥勒の自然体は魂を癒す作用がある。

珊瑚は真っ直ぐなオナゴだ。
だから苦しむ。
人は真っ直ぐでは苦しむのだ。
人の自然体は真っ直ぐではない。
「苦」は自然体から外れると警告として起こる現象だ。

珊瑚は弥勒と出会い「やわらかさ」を学ぶ。
人は「やわらかく」て「幸」を感じる。
「あたたかく」て「幸」を感じる。
悲しみや哀しみがあっても「幸」は得られる。
弥勒は生き方で、それを示している。

(参考: 高橋留美子「犬夜叉」小学館
少年サンデーにて連載中である。)


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
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