カルテ番号 れ・1(9)
美和はここに来た時から、何故か心が落ち着いていた。
居心地が良いのだ。
あまり深く考えなくてもいいみたいだ。
「悩みというほどの事はないのですが、とりあえず聞いて下さい」
そして、京都時代の事と東京に就職してからの事。
それから、この県に転勤して15年経った事などを話した。
話しているうちに、両親の死因だった癌を思い出した。
何となく、気になっていたのだった。
そういう事も判るのだろうか?
「先生、実は両親が癌になり、60代で亡くなりました。
癌家系ならば、私もなりやすいのでしょうか?
いいえ、今、もしかしたらあるかもしれません。
先生はそういうのも判るのですか?」
院長はじっと美和を見た。
「身体に触れていないので、細かいものは判りません。
私の感じでは、今は特別に病は無いと思いますよ。
癌家系という事も注意事項としては心に止めていいでしょう。
ですが、必要以上に怖がる事はかえって呼び寄せてしまいます。
そうですね、少し、私の癌に対する考えを話しましょう」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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