カルテ番号 い・5(7)
飯綱氏は陽水のメンドウという意味はわかったが、治療者としての生き方が理解できない。
縁があり、求められたなら治療するのが治療者だと思うのだが、陽水は違うらしい。
患者に対し冷淡とも思えないが、あっさりはしている。
そんな飯綱氏の腑に落ちない顔を見て言った。
「人間、治しても100年もすれば死んでしまうし」
「それはそうですが、そんな事を言ったら何をしても意味がなくなります」
陽水はいきなり話題を変えた。
「私は20年前にお師匠様がいました。私を気功師に変えた人です」
飯綱氏はそれも聞きたかった。陽水が何故、治療の道に入ったのか?
「いろいろな教えがあったのですが、意味が理解できるのは治療師になって10年過ぎてからです」
飯綱氏もそうだった。10年過ぎて、やっと道が見え始める。そこでプロの自覚が起こる。
「お師匠様は私と出会って1年半で亡くなってしまうのですが、言葉はいつまでも残っています。その一つが先ほどの言葉です」
思い出すのか、陽水は微笑んで話を続けた。
「お師匠様は肩の力の抜けた人で、暖かい氣で信じられないほど広く包むのですよ。今、私がこういう身体になって判るのですが、その規模は超特別でした」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます