カルテ番号 わ・9（65）
百合の予知能力と神秘性は新興宗教の教祖のようだ。
その方面に売り出せば、信者が増えるだろう。
柳玲香は政治家や財界人を信者にしようと考えた。
ところが百合は自分の素材を表に出すのを嫌った。
柳玲香はあっさりと諦めた。
神秘性と予知能力を備えた百合が嫌ったのだ。
その意味は大きい。
百合が陽水の紹介で幾度も訪れる場所がもう一つある。
神奈川にある青龍寺だ。
一般人には長寿族の事は話さない。
だが、例外もいる。
例外も含めて、この世はある。
そこの良知和尚には秘密を話した。
良知和尚が門外不出の書を話してくれたからだ。
良知和尚は陽水が来る事を望んだが、百合を向かわせた。
百合と良知和尚、そこの僧達は百合の大ファンになった。
ファンというよりも、信者のようだ。
青龍寺はまもなく起こる大震災と津波に準備された寺だ。
１２００年前に空海が残した予言と指示書のある寺だ。
そこで百合は寺の裏手の工事のアドバイザーとなっている。
百合は今回の災害に大きな役目があるようだ。
（登場する人物・組織・その他はフィックションです）
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