カルテ番号 も・6(39)
茂木滋は、ニッコリと笑って話を続けた。
「肉親はいませんが、幸いな事に丈夫な身体がありました。
そして、少しずつですが商売も上手くいき、5年前に退職しました。
仕事に未練はありません。
充分、やりきったと思っております。
暮らしには困らない程度の財産も家もありました。
残りの人生、のんびり過ごそうと思っていましたわい」
茂木滋は、ここで礼子から貰ったお茶を飲んだ。
「ところが、ですな・・・
・・・面白くない。
何も興味がない。
趣味もなかった。
ただ、無為に時を過ごすだけかと思っていました。
いつ、死ぬのだろう、とそんな事を考えて暮らしていました。
そして、散歩の途中に、こちらのご婦人に出会ったわけですわい。
綺麗な動きの太極拳を見ていて、それから、このお茶をいただいた。
そして、話をしている時、ある言葉が響いてきたのですな。
それは、生命力が活発になる、活性する、だったかな?
何だかわからないが、とにかく心に響いた。
そして、あの先生を紹介してもらった、というわけですわい。
いや~・・・何というか、不思議だが、元気になって帰ってきた。
その報告に、今日、ここに来たわけですな」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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