KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

人間と人間の距離

2007-01-16 11:14:17 | インポート

Dsc00086_1 人と言う字は大きな『ノ』と小さな『ノ』がくっ付いてできているように見えるが、本当は右側の小さな『ノ』は左側の大きな『ノ』から少し距離を置くためにずらしているのかも?と勝手に解釈してみた。着かず離れず、人と人が上手に付き合っていくための条件の一つである。最近、毎日のように猟奇的な殺人が頻繁に起きている。兄弟、夫婦、親子が殺しあっている。さらに残酷なのは、死体をバラバラに切り刻んでしまうのだから想像を絶する。兄弟喧嘩が耐えないのなら、親子が憎み会うのなら、互いに離れて住めばよい。夫婦が殺しあうぐらいなら、離婚すればいい。でも、なぜか、離れようとしないし、穏やかに離れられない。殺人と言う形で、切り裂くしか、離れる術を見つけられない。お金だけが問題でもなさそうだ。世間体か?日本人の嵯峨か?憎しみながら共に生きる人々。先進国の豊かな資本主義社会は、大切な何かを、どこかに置き忘れてきてしまった。


靖国神社

2007-01-09 11:52:10 | インポート

Dsc00106 中国・韓国に干渉され、国内ですらその存在の賛否両論の激論が耐えない神社とはいかなるものかと、新しい時代を見極めるために、靖国神社に詣でた。初詣である。獅子舞が踊り、猿回しが大衆の笑いを誘い、日本の文化の生き証人のような出店や屋台が所狭しと立ち並び、カップルや家族連れで大賑わいであった。お賽銭箱の前には、長い長い山のような列ができ、小銭を投げ込む音が止むことはなかった。日本人の遺伝子の中に焼きこまれた神々を祭る思いは、それぞれが願を懸ける思いは、政治の世界とは無関係だ。政治の力で、何千年もの間培ってきた心の歴史の灯火を吹き消してはいけない。靖国神社の建物自体の歴史はさほどではないかもしれないが、神仏を詣でる心の文化の歴史は時空を超えたところにある。いかなる人物も、この世を去ると仏となる。そしてやがて輪廻して、動植物、いや、また人間として生まれ変わるかもしれない。生きとし生けるもの全てに存在の意味がある。靖国神社は日本人の心の文化の形である。何かしら心寂しい思いが新春の風となって心の中を吹き抜けていった。


求めよ!さらば与えられん!

2007-01-09 11:20:19 | インポート

Dsc00073 年賀状を読みながら考えた。ありがたいことに、毎年1000枚近くの賀状を頂く。僕が学院を創立してから今年で28年になるが、この歴史の中で、数多くの卒業生が旅立って行った。年賀状、メール、電話、クリスマスカードといろんな形で数多くの新年のメッセージが届く。ある卒業生から、「先生から年賀状が全然来ない!」とがっかりしている生徒がいるよ、と言う連絡が入った。住所も連絡先も、今どこで何をしているのかも判らない。彼から年賀状を貰った記憶もない。どうしたものかと悩む自分がいた。Give and Take 的な割り切った考えではないが、先ずは、求めて欲しい!そしたら与えられると思う。最近つくづく思うことだが、与えられることに慣れてしまった人々は、努力して求めることができなくなった。面倒だったり、臆病になったりする。テレパシーなる摩訶不思議なパワーは発信しているのかもしれないが、無理な話だ。感知能力がない。与えられる世界から一日でも早く脱却して、求める世界に飛び込んで欲しい。依存からの脱却である。

PS:でも、うっかりして、年賀状を出したつもりになってしまったみなさん!ごめんなさい!この場を借りて、お詫びと、ご挨拶を申し上げます。『明けましておめでとうございます。2007年が皆さんにとって素晴らしい年でありますように、お祈り致します。』


第三の波

2007-01-06 17:46:34 | インポート

Dsc00096_1 アルビン・トフラー氏の理論である。第一の波として農業革命、第二の波として産業革命、そして情報化社会の第三の波がやってきた。氏は、そんなメッセージを伝えていた。情報化社会と言えば、直ぐにITなどのネット社会が話題に上るが、問題は人間の定義が変わることにあると伝えている。何千年もの間、教えられてきた人間としての常識やモラルが一変するという恐ろしさである。野菜を作り、家畜を養い、魚を養殖して、そして自分で消費していた社会から、大量生産、大量消費の産業革命、決まった時間に学校や職場に通い、いっせいに授業を受け、仕事を始め、決まった時間に帰宅する。ロボットのように、同じような考えを持ち、同じ行動をすることがモラルであると教えられてきた。統治のための画一的行動の時代に終止符が打たれようとしている。いまや人間は、欲しいものを自分で作り、自分で生産できるほどの知識を手にできる時代になった。知識が豊富であればあるほど優位に立てる時代である。知識の中から新しい知識を生み出し、知恵に変え、さらに進化していく。知識の時代である。農業革命の時代の単純な生産消費の形を遥かに超えた知的生産消費の時代である。コンピュータを開くと全てのKnow How が記されている。今まではタブーであった、人間の大脳にメスを入れ能力を増幅できる、そんな恐ろしい時代である。人間が人間でなくなる時代。スーパーマンは滅びた惑星から飛んできた超人だが、その、滅びた惑星になろうとしている地球。第三の波は、究極的には、人類に何をもたらすのだろう。知恵ある人間になるために、地球を滅びの惑星にしないために、教育のあり方を根本から見直す必要がある。