KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

第三の波

2007-01-06 17:46:34 | インポート

Dsc00096_1 アルビン・トフラー氏の理論である。第一の波として農業革命、第二の波として産業革命、そして情報化社会の第三の波がやってきた。氏は、そんなメッセージを伝えていた。情報化社会と言えば、直ぐにITなどのネット社会が話題に上るが、問題は人間の定義が変わることにあると伝えている。何千年もの間、教えられてきた人間としての常識やモラルが一変するという恐ろしさである。野菜を作り、家畜を養い、魚を養殖して、そして自分で消費していた社会から、大量生産、大量消費の産業革命、決まった時間に学校や職場に通い、いっせいに授業を受け、仕事を始め、決まった時間に帰宅する。ロボットのように、同じような考えを持ち、同じ行動をすることがモラルであると教えられてきた。統治のための画一的行動の時代に終止符が打たれようとしている。いまや人間は、欲しいものを自分で作り、自分で生産できるほどの知識を手にできる時代になった。知識が豊富であればあるほど優位に立てる時代である。知識の中から新しい知識を生み出し、知恵に変え、さらに進化していく。知識の時代である。農業革命の時代の単純な生産消費の形を遥かに超えた知的生産消費の時代である。コンピュータを開くと全てのKnow How が記されている。今まではタブーであった、人間の大脳にメスを入れ能力を増幅できる、そんな恐ろしい時代である。人間が人間でなくなる時代。スーパーマンは滅びた惑星から飛んできた超人だが、その、滅びた惑星になろうとしている地球。第三の波は、究極的には、人類に何をもたらすのだろう。知恵ある人間になるために、地球を滅びの惑星にしないために、教育のあり方を根本から見直す必要がある。