夕景の絶景ポイント
英虞湾の夕景は素晴らしい。写真にも絵画にもスケッチにも天下一品である。このViewを鑑賞するポイントとして、大王町の登茂山(半島)があり、登茂山展望台、登茂地展望台がよく知られている。当地へは、国道260号線の交差点から西に延びる直線道路が整備されており、約4km進めばその終点が登茂地展望台である。
日本の夕陽100選
しかし、最近はもうひとつの絶景ポイントが人気を博している。それは、「日本の夕陽100選」にも選ばれている、阿児町立神の西山(半島)西端の慕情が丘(展望台)である。道は立神の在所で尋ねればすぐ分かるが、地図だけだと実際には少し解りにくい。立神へのアクセス道路は幾つかあるが、そこから先は、村内の小道が迷路のようになっていて慣れないと少し迷う。慕情ヶ丘へは、村落から約2.5kmの距離であるが、道路の両サイドにウバメガシやアカマツなどの潅木(かんぼく・・・背の低い木)がブッシュ(藪)となって繁り、どこまで行っても同じような状態で、景色が全く見えない上、枝道も幾つか分岐している。(但し、要所々に案内板がある)
ドライブ・デイトの秘密基地
ここは、ドライブ・デイトの秘密基地でもあり、誰もいなければ恋のムードは最高である。目の前に英虞湾の入り江を挟んで賢島のホテルが聳え建ち、目前に多徳島が浮かぶ・・・。赤々と沈む夕陽と夕映えがふたりを包み染め、サンセットの内湾に多島海の島影や、遥か対岸に重なる岬や向かいの山々がシルエットとなって、黄昏のひと時を演出してくれます。ぜひ、行ってみて下さい。
立石明神のご神体
この他、西山半島の根元には立石浦という場所があり、入り組んだ英虞湾の海岸にミニサイズの立石がある。この「立石」は、立石明神のご神体で、西側の大石(高さ約2.3m)と、これより2mほど隔たった東側の小石(高さ約1m)とから成り立っています。岩質はともに硬砂岩の自然石のようであるが、大石の上部には注連縄がめぐらされている。満潮時には大石の先端だけが突き出し、下半分は小石とともに水没する。立石を遥拝する対岸との間には、海中に一基の鳥居があり、10mほど離れた対岸の遥拝所にも鳥居があり、祭壇が築かれ、賽銭箱も設置されている。
神聖視される巨石
この巨石は、両方とも、元は船越の滝の浜に鎮座していたものだと言い伝えられているが、地元民からは大変神聖視されている。特に大石の下からは泉が湧き出しているそうで、この泉水を肌にぬると、皮膚病に効能があるとの謂れもある。
立石明神のお祭り
ちなみに、旧暦の正月四日に行われる立石明神のお祭りには、昔は志摩の各地から人出があり、露店も立ち並んで大変にぎわったそうです。