伊勢名物の赤福餅( 箱入り )に添付されている「伊勢だより」の版画栞( しおり )は、サイズは概ね縦幅 8.2cm、 横幅
約 15.2cm( 全て同寸同大 )で、和紙風の中厚紙に印刷されています。これまでに、数百種類の版画が製作されているそうです。
内容は、「伊勢神宮」の年中行事( 催事 )などの他、伊勢志摩や近隣地域の「伊勢神宮関係」のもの以外にも、三重県下の風景や風物、名物 ( 物品や地物 )、催事、伝統工芸品などが幅広く取り上げられ、地方色豊かな資料物の印刷物となっています。
やや大きめの短冊サイズながら、多くは地方色豊かな飾り絵にもなる、きれいな色刷りの風景や風物などの絵柄であり、裏面には「伊勢だより」として、版画の解説( 簡単な説明文 )が記され、資料価値を高めています。
この「赤福」限定品のオリジナル版画「伊勢だより」は、大変好評で観光客のみならず、地元内外の庶民にとってもかなりの人気があり、これを目当てに赤福の本店を訪れる方々や、全国各地には蒐集家が多数みえるようです。
特に印刷枚数の限られた数少ないバックナンバーは、かなりレアな資料物の印刷物として、ヤフオクなどにも出品されています。
今回は、投稿者所蔵の数多くの「伊勢だより」の版画の中から、伊勢志摩のレアな風景・風物・伝統工芸品など数枚をピックアップし、ブログに掲載をさせて頂きました。
追記 上載の赤福添付栞の絵柄の内、「神宮御浅沓司 西澤利一師」は、投稿者の小学生時代からの親友であり、伊勢市の「伝統工芸士」の第一人者でしたが、10年程前に60歳台の半ばで急逝をされました。 お弟子さんもみえたのですが、その後は「後継者」が無く、江戸時代より伊勢の地に継承され、平成年代まで続いておりました伝統工芸の「御浅沓」の製作は、完全に途絶えてしまいました。