北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

弱気は最大の敵

2021-12-28 10:42:53 | 日記
こんにちは。1年目漕手の福田です。

最近、「最後のストライク」という本を読みました。これは、32歳という若さでこの世を去った、広島東洋カープの津田恒美投手について書かれたノンフィクションです。津田投手が現役だったのは1980年代なので、彼の活躍をリアルタイムで見たことはありませんが、炎のストッパーと讃えられていた頃の彼のピッチング映像をYouTubeでよく見ます。絶体絶命の場面でも強打者相手に直球一本で真っ向勝負する姿が、僕の心を熱くしてくれるからです。

この本は、その絶頂期に悪性脳腫瘍に冒され、それでも再起を誓って必死に生きようとする津田投手の闘病生活を、側で支えた奥さんが綴ったもので、読み進めるのが辛くなるような内容でした。

マウンド上での闘志むき出しの姿、脳腫瘍になっても復帰を諦めずに病魔と闘い続ける姿からは想像し難いですが、実は津田投手は気弱な性格だったようです。その気の弱さを克服するために彼が信条としていた言葉のひとつが、「弱気は最大の敵」。



冬トレが始まってから、自らの筋力・心肺機能の弱さ、エルゴのフォームの悪さを痛感する日々が続いていますが、一番の難題は、トレーニング中に必ず顔を出す弱気を抑圧することです。まさに、僕にとって「弱気は最大の敵」となっています。人は、けがなどから身を守るために、本当の限界である生理的限界に達するよりもずっと手前で心理的な限界を感じると言われています。その心理的限界が本当の自分の限界だと勘違いして弱気になることが、トレーニング強度を下げ、フィジカルの成長度合いを小さくしていると思います。
フォームに関しては、疲れていない中では改善されてきましたが、きつくなるとすぐに崩れてしまいます。大事なのは苦しい中でそれを保つことで、結局体の強さがものをいいます。
テクニカルの土台となるフィジカル、その土台となるメンタルを成長させることが大事だと身に染みて感じてはいますが、それがなかなか難しいです。

本を読んで、今思い切り体を動かしてトレーニングできることのありがたみを感じました。限界まで追い込めるくらい元気な体を持っていることは幸せなことです。この感覚をトレーニング中のしんどい時でも持ち続けられたらなと思います。

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