語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】冬こそ日光浴

2019年01月23日 | 医療・保健・福祉・介護
 「くる病」は、子どもの骨がやわらかくなり、O脚など体の変形が起こる病気だ。かつては食生活が貧しかった時代の病気だと考えられていたが、近年また増えていると、日本内分泌学会などで発表している。
 原因は、ビタミンD不足。ビタミンDは食品中のリンやカルシウムを腸から体内へと吸収し、骨に沈着させる働きがある。ビタミンDが足りないと、カルシウムをしっかりとっていても強い骨を作ることができないのだ。キノコ類やサケ、魚卵などに含まれるが、日光を浴びることで紫外線により皮下で合成される。
 紫外線は悪者扱いされる傾向だが、骨の成長には欠かせないのだ。
 ここ数年、ビタミンDの新たな効果として確認されているのは、筋肉を強くするということ。成長期の子どもだけでなく、高齢者の転倒予防にも重要だ。
 日照の少ない地域や季節、屋内で過ごすことの多い高齢者や病人は、1日20分、手を日光に当てるだけでも、ビタミンDを増やす作用があるそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「冬こそ日光浴 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年12月4日)を引用

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