2013年4月2日付け日本海新聞によれば、「海と暮らしの史料館」(鳥取県境港市)が所蔵する剥製のマンボウ「チョボリン」が、日本一の大きさと認定される。
日本近海に出現するマンボウは従来1種と考えられていたが、近年の研究によって遺伝的に異なる2種の存在が判明し、2013年2月の日本魚類分類学会で、従来のマンボウに加え、「ウシマンボウ」が「日本産魚類の追加種リスト」に載った。
「チョボリン」は、新分類基準でもマンボウ。旧分類基準によるマンボウの剥製としては日本では3番目の大きさだったが、上位2体(「北九州市立いのちのたび博物館」と「茨城県大洗水族館」)は、1体はウシマンボウであることが確定しているし、他の1体はウシマンボウの可能性が高い。
要するに、単なる分類基準の変更ゆえに「チョボリン」が日本一の座につくことになったわけだ。
当事者自身はちっとも変わらないのに、状況の変化によって当事者の位置づけが変わる・・・・。
教訓的ではないか。
【参考】
「【旅】松江 ~須田国太郎を追って~」
「【旅】エル・グレコから宮永愛子まで」
「【旅】復興を絵画で表現できるか ~平町公の試み~」
「【旅】彫刻の街 ~鑑賞者の存在意義・考~」
「【旅】島根県立美術館 ~震災復興支援特別企画 ふらんす物語~」
「【言葉】手のなかの空/奈良原一高 1954-2004」
「【旅】オーストリア ~グラーツ~」
↓クリック、プリーズ。↓