お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

小出裕章先生の講演会 その3  

2012年02月20日 | 雑感
 小出先生は原子力の研究者ですから、放射能を扱う研修室に入られることが度々あります。その「放射能管理区域」のボーダーは4万ベクレルで、その数値を超えて汚染されたものは(ボールペン1本にしても)一切、外部に持ち出すことはできません。(法律で禁止されています)
 
 しかし今回の原発事故では、避難区域に指定されていない広範囲でも、その法律上定められた数値をこえる放射線物質に汚染されてしまった。

「人々が普通に生活する場が、放射線管理区域以上に汚れてしまった。土地も食べ物も、がれきも下水の汚泥も、すべてが放射線物質となった。放射能で汚れた世界で生きるしかない。この事態を許した大人として、私たちはどう生きるのか?」(先生の言葉)

 先生は、今、どうやって子ども達を被爆から守るか に、心を痛めておられます。

 私たち大人には、たとえ無知だったとしても、無関心のままに、今の現状を作ってしまったという責任があります。

 でも、子ども達には、いや、人間に限らず、動植物(全てのいのち)には、何の責任もありません。

 
 さて、講演会のご案内をいただいています。

 演題「3.11を心にきざむ」
    私達は福島を忘れない

 日時:3月5日(月)午後1時半
 場所:本願寺佐賀教堂

 
 お話くださるのは、福島より家族3人で佐賀に移住されているK氏キリスト教会牧師のN師のお二方です。

 入場無料です。どなたでもどうぞ


 

 
 
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4 コメント

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Unknown (案山子)
2012-02-20 22:28:43
汚染の事態の中、子供たち、そして全ていのちあるもの、を思うと、
胸が痛みますね。

人間の歴史は、欲望に発した文明が 貴重な星である地球の環境と 人間の善き文化を
壊し 蝕んで行く過程であると考えます。
そして、その 破壊と侵食の速度が 近時急加速していることに愕然とします。

因みに、人間の活動による生物種の絶滅速度は、
・1900年以前の300年間 : 0.25種/年
・1900年以降の60年間 :   1種/年
・1960年以降の15年間 :  1000種/年
・1975年以降     :  40000種/年 
計算上では、25~30年後には 地球上の全生物の1/4が絶滅するのだそうです。 

地球の環境破壊は、
放射能汚染をはじめ、温暖化、砂漠化、大気・海洋汚染、オゾンホール等々 枚挙のいとまが有りません。
地球外にも、
人工衛星やロケットから生じた宇宙ゴミが、追跡可能分だけで 約15.000個、秒速8000mで地球を周回しているそうです。

人間とは・・・・と 考えてしまいます。

国と社会をを動かす 政・官・業・学・マスメディア の組織エゴと力学を、その組織を構成する人々の価値観の劣化を、
現役の頃 霞が関の片隅で見てきました。自省を籠め暗澹たる思いです。

真にヒューマンで、
覚醒し、
信念を持ち、
利己を離れて行動される
小出裕章氏を、こころから尊敬します。
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真実 (法専寺)
2012-02-21 10:49:58
案山子さん

ありがとうございます。
今回の小出先生のお話の中でも、どんなに急速に生物種が絶滅しているか、紹介がありました。
このままでは、やがて人間も、自分の作ったものにより、絶滅に向かってゆくのではないでしょうか?

小出先生のお話は、ご法話のようでありました。
返信する
求道者 (とんちゃん)
2012-03-02 06:13:06
「罪悪深重」の解説を調べているうちに、この記事にきました。

私は、 原子力関係の仕事にたずさわったことがあり、 建設中の福島の3号基の原子炉建屋に入ったこともあります。

そこで、小出先生のインタビューのWebページをいろいろ見ました。そして、 小出先生の生活態度が求道者のようであると感じました。
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Unknown (法専寺)
2012-03-02 16:57:21
とんちゃんさん

ようこそ、コメントいただきありがとうございます。
小出先生は、仰るとおり、生活態度そのものが、少欲知足で、謙虚で、利他のこころで行動していらっしゃるように拝察いたします。尊敬申し上げています。
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