goo blog サービス終了のお知らせ 

お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

坊守(ぼうもり)という存在

2006年11月10日 | 仏教
 浄土真宗では、お寺の奥さんのことを「坊守」と呼んできました。現住職の妻を「坊守さん」、前住職の妻は、「前坊守さん」、住職後継者(若院・じゃくいん)の妻は「若坊守さん」
 
 「坊守」という言葉は、本山から出ている「寺庭婦人ノート」という本によると「寺坊の番人を意味していた言葉を、その生活ぶりからごく自然に名づけてきたものでありましょう」とあります。
 
 坊守は「坊守式を受け、本山の坊守台帳に登録された者を言う。坊守は、住職を補佐して、教化の任にあたらなければならない」と宗法にあります。

 「寺庭婦人(じていふじん)」なんて言葉があるくらいですから、今までは、坊守は婦人、つまり「お寺の奥さん」の認識でした。

 でも最近、本山の宗門法規において「坊守」の規程が変わりました。
 
 「住職の妻」という認識では、時代に合わないためです。
 独身のご住職もおられるし、女性住職も増えてきたからです。

 だから、現在、男性住職の姉妹で「坊守」になられている方。女性住職さんの夫で「坊守」になられている方もおられます。

 浄土真宗の住職の妻は「坊守」ですが、坊守が「住職の妻」とは限らないということをご承知おきください。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 法務 | トップ | 喪中はがき »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (維真尽)
2006-11-10 17:28:51
坊守という言葉初めて聴きました。

だから、通常お寺の奥さんは
法事事は、されないと思っていましたから...

資格がおありだから、できるんですよね
返信する
Unknown (法専寺)
2006-11-10 21:42:45
 僧侶資格がなければ、お参りしちゃいかんというわけでもないのでしょうが・・僧侶資格があるほうがご門徒さんも納得されるし、お参り行く坊守も自信をもって仏事に臨めるといった感じでしょうか。

 伝統的な坊守像とは、住職をたて、自分はお寺の掃除、接待などお寺の裏方に徹すること。

 私なんぞ、ご年配の住職、坊守さま方から見れば、「坊守のくせに、エラソウにしゃしゃり出て」いることになります。

 最近こそ、男女共同参画がお寺の世界にも浸透してきましたが、昔は結構、男尊女卑の世界でした。
 
返信する

コメントを投稿