お寺のオバサンのひとりごと

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「仏さま」って何?

2009年11月24日 | 仏教
 「仏」とは、一言で言えば「真理に目覚めた者」なんですが

 そもそも「真理」って言葉は、各人のイメージで、尊くも、怪しげにも受け取る「手あかの付いた」言葉になっています・・・

 「真理」とは、「法」
 世界中、どこでも、誰にとっても、いや、宇宙のどこでも変わらない「真実」「法則」

 その「法」・・・あるがまま「真如」を覚った方 が 「仏さま」です。

 あらゆる煩悩(心を煩わせる苦悩)がなく、
 正しい物の見方、正しい考え方、正しい行い、正しい努力・・・ができる方

 人間世界の いかなるものも 独立して存在するものは、なく
 全て 「原因」 と 「条件(縁)」 によって 成り立った事象で
 この世に形成されたもので、恒久のものはない と 覚った方

 とらわれの心が無く、ものをあるがままに見通す智慧をもった方

 そして、自分が智慧を得て満足するのではなく、
覚りに至らない者たちを 「自分と同じように 覚らせたい」と
大きな慈悲の心で願われる方

であります。

 「仏さま」は、キリスト教(ユダヤ教・イスラム教)の「神」(God)と違って
この世を支配している方ではありません。

 気がついたら「私(わたし)」という存在がこの世にいて、生きていかねばならない・・・その私の苦悩に寄り添い、
どう心を転じれば心軽やかに生きていけるか
それに気づくように、はたらいて くださる方

 その「仏の教え」が、「仏教」 であり

この「私(わたし)」が、理想の「仏」を目指し、「仏に成る」のが 仏教であります。

 

 

 


 

 
コメント (10)
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