第20話「収二郎、無念」はこちら。
前回の視聴率は20.4%でキムタクドラマ「月の恋人」流れのスマスマとタメで第3位。下がるかと思っていたのに上昇。よくわからん。
今回は“政変”のお話。攘夷に沸き立っていた政情が、一気に幕府側の老獪さによってひっくり返っていく。その流れを、見えていながら見つめ続けるだけ……武市半平太(大森南朋)を福田靖脚本はこんな設定にしたので、世のサラリーマンの65%ぐらいは首をブンブンふって「あるよなー」と思ったはず。
だいたい、投獄されることがわかっていながらの妻(奥貫薫……ほんとうに綺麗)との静かな朝餉、こんな趣向はどう考えても東映任侠映画のノリなので、世のおじさんたちの80%ぐらいは高倉健か池部良に武市を重ね合わせて泣いたろう。
ただ、世の流れをつかんだ山内容堂(近藤正臣)の人物像があまりにも魅力的ってあたりがなかなか見せる。あれ?今回は龍馬はなんにもしない回だったんだな。福山雅治がマジでいい身体をしていることはわかったけど。
さて、今回から新選組登場。大河ドラマは戦国時代と幕末を交互に描くのが定例で、幕末ものの方が視聴率が低いことになっている。だから「篤姫」のヒットは驚異的なことだったのだ。三谷幸喜脚本の「新選組!」は、評価は高かったものの視聴率的にはやはりしんどいところがあったわけ。
ここで本来の“襲撃者”としての新選組が描かれることになって、はたしてどうなることやら。近藤勇を原田泰造が演じるあたりのツイストにはちょっと期待。あの人は「古畑中学生」でもいい味を出してたし。
第22話「龍という女」につづく。おー、ついに真木よう子がっ!わたしのようなマニアが多いことを見越して視聴率は21%と読みました。どうかなあ。
ようだし(まあ、なんつったって貴族だもんね)、菊之助はいいかも。
「ラストサムライ」でも歌舞伎系だったので、天皇と歌舞伎は
相性がいいのかな。
明治人で注目は、やっぱり山縣有朋かなあ。
日本政治のダークサイドを一手に引き受けてる感じ。
むしろ清廉なルックスの瑛太あたりがやってくれないかしら(笑)
また、最近では『坂の上の雲』の登場人物のでもある人物の役が決まってきているようです。一方で決まっていない役もあるようですが、もし明治天皇が登場するのであれば尾上菊之助さんに演じて欲しいと思っています。