夜空ノムコウ SMAP (女性が歌う夜空ノムコウ) COVER by Uru
解答篇その3「学級費」はこちら。
「隠れ教育費」の序文は、アルマーニの話から始まっている。銀座の公立小学校の校長が、8万円のアルマーニ監修の制服を導入しようとして問題になったあの件です。
私立と公立が併存する都会において、特に銀座という土地柄を考えて高級ブランドを採用すれば……校長の発想は、道筋としてはわからなくはない。でも、保護者や児童の立場になって考えるということを校長は忘れていたかも。8万円を払えない家庭に対して、その小学校は門戸を閉ざしているわけだ。
学校の制服がどのように始まり、どのように浸透したかの経緯は福嶋先生がていねいに解説してくれている。詰め襟、金ボタンの男子の学生服は陸軍の制服がモデル。女子のセーラー服はイギリスの水兵のスタイルがモチーフになっている。それが明治期の洋装への世間の変化にのって全国の学校に広がっていったと。
一律に、一斉にすることが日本人は大好きだから制服の存在はしごく当然のこととして扱われてきた。しかしアルマーニの例は極端にしても、はたして制服は学校に必要なものなのかという議論は当然あってしかるべきだ。
自分の考えを先に言っておくと、わたしは制服なるものが大嫌いだ。よくもまあこれだけ長いこと制服が生き残っているものだと思う。もちろん、制服存続を願う人の
・私服よりも総合的に見れば安価
・自由にすれば子どもは奇矯なファッションに走る
・服装の乱れは心の乱れ。制服によって学校の規律は保たれる
という意見にも、傾聴すべき点はあるように思える。しかし本当にそうだろうか。同じ服装でなければ保てない規律がはたして必要なのか。
しかも、この書で指摘されているとおり、学校の教職員が制服について考える機会はとても少ない。それに、長年のつきあいである指定店の意向を(人事異動がひんぱんだからこそ)ひっくり返すのは容易ではない。
かくて前年度踏襲がつづき、保護者から見直しの要望が出ると学校側は驚くことになる。そういえば……以下次号。
本日の1曲は「夜空ノムコウ」
作詞のスガシカオ、作曲の川村結花、オリジナルのSMAP、それぞれに味があるけれども、Uruはそれに参戦した。そうかキムタクのソロアルバムに登場する“謎のシンガー”って彼女のことなんだね!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます