スガ シカオ - 夜空ノムコウ
ジャニー喜多川の死は、もちろん大きな出来事だ。タレントを発掘することにおいてこの男性に才能があったことは疑いない。ただし、わたしがわからないのは、なぜ彼が男性のユニゾン(斉唱)にこだわったかなの。
日系二世の彼にとって、愛するアメリカの音楽とはハーモニーではなかったのか。そのあたりの検証がこれから出てくるんだと……あまりに巨大な産業にジャニーズはなっていたから当分無理かな。
彼の心のなかには常にアメリカがあったはずなのに、彼が生み出した音楽は(今から思えば)日本的なものだったのは、むしろ必然だったのかな。だからこそ日本だと。
わたしはジャニーズ(あおい輝彦がいたときの)は本当におぼえがない。最初はフォーリーブス。日曜夜のプラチナ万年筆よ。で、郷ひろみがいて、しかしあの事務所が巨大な存在になる端緒はやっぱりたのきんでしょ?
以降も、むしろアメリカ的なものから次第に離れていくように思えた。不思議よね。例外はフォーリーブスの「ブルドッグ」かなあ。
もちろん、自前の“子どもたち”に、およそ当時としては想像もできないアーティストに曲を書かせたわけで、これはすごい。ジャニーさんの功績かはわからないけれど。
たとえば
スガシカオ&川村結花「夜空のムコウ」
山下達郎「硝子の少年」
吉田拓郎「全部抱きしめて」
中島みゆき「宙船」
……歴史的名曲は、アイドルに歌わせたからこそ残るってこともあると思う。
この時代に性的嗜好のことは言うまい。有能なプロデューサーが亡くなり、あまりにも巨大な存在だったことの弊害がこれからたーくさん出てくるだろう。そしてそれは、仕方のないことなんだと思う。
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