「マークスマン」The Marksman（2021 キノフィルムズ）

アイス・ロードが「恐怖の報酬」を下敷きにしているのと同様、こちらはある有名な西部劇へのオマージュ（またしても気を使った表現）になっています。

メキシコとの国境近く、妻を亡くし、経済的に苦しい初老の男。そんな彼が、母親を亡くしたメキシコ人の少年を連れて、麻薬カルテルの追撃をかわしていく……

リーアム・ニーソンの年齢だと、恋愛の要素を入れることができないのがつらいところか。しかし、そんな弱さをかかえた男が、弱音を吐きながらも……「96時間」の、あのスーパーマンとは違った意味で味わい深い。

あのときは、わたしの大好きなファムケ・ヤンセンが妻役であることが自然だったんだけどなあ。