事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「冬天の昴」 あさのあつこ著 光文社

2014-07-17 | 本と雑誌

E52d28a9b1b322e7cda93e6f10c5b3c0000 町方と遊女の心中。役人にとって大きな不祥事のはずだが、信次郎が目をつけたのは、その血の量だった。多すぎる……。

弥勒の月」「木練柿」「夜叉桜」「東雲の途」につづく、通称「弥勒シリーズ」最新作。役人である信次郎がSで、暗殺者として育てられた遠野屋がMという構図はあいかわらず。

わたしは信次郎の人でなしなところが大好きなので、その部分が大きくフューチャーされたこの作品は堪能できた。

自分の惚れた相手を餌に、犯人を燻りだそうという非道ぶり。身辺警護にわざわざ暗殺者の遠野屋をつけ、彼の心まで弄る。いいですなあ(笑)

世に信次郎ファンは多かろうと思う。特に女性。わかっているでしょうけどこういう男は女性を幸せにはしませんよ。それでもやはり魅かれるあたりは……難儀ですねえ

冬天の昴 冬天の昴
価格:¥ 1,728(税込)
発売日:2014-03-19
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明細書を見ろ!2014年7月号 ... | トップ | 日本の警察~その68「宰領 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事