庄内映画事情PART3「十三人の刺客」

PART2「沢村一樹あらわる」はこちら。

「おれ、きのう松方弘樹と共演したんだー」

学校にやってきた業者が自慢。

「カジキでも釣ってきたの？」

なんの冗談かと思ったら、庄内映画村で撮影している、ある作品にエキストラで参加したとのこと。小鹿番タイプのルックスなので役者にはぴったりだろう。

「それ、どんな映画？」

「主役が役所広司でぇ、タイトルはね、えーと××××だったかな」

でっ！それってあの東映の名作のリメイク……ばらしていいのかなあ。庄内映画村ネタは“噂になっていても公表は（メルマガやブログもふくめて）控える”のが地元民の礼儀。おっと毎日新聞にこんな記事が。

鶴岡市羽黒町にある庄内映画村のオープンセットの公開が9月に延期された。今週末に東京から来県する同僚と行く計画だったので、夏本番を前に出はなをくじかれたようでガッカリした

▲映画村によると理由は、撮影中の映画「十三人の刺客」（三池崇史監督）の撮影規模が、オープンセット全域に拡大されたため。当初は撮影の一方でセットの一部を公開する予定だったが、「40頭の馬が疾走する場面もあり、危なくて観光客を入れられない」と説明する

▲宿場町を舞台に、主演の役所広司さんら豪華キャストが壮大な殺陣を繰り広げていると、考えるだけで胸が高鳴る。庄内が日本のハリウッドになる日も近いと考え、もうしばらく我慢するしかないか。

【長南里香】7月24日　毎日新聞

……いいんだよな、地元版とはいえ三大紙に載ったぐらいだからおおっぴらにしても。

　キャストは役所広司と松方弘樹の他に、前回特集した沢村一樹と山田孝之。くわえて伊原剛志に高岡蒼甫、庄内映画村+三池崇史とくれば「スキヤキウエスタンジャンゴ」でおなじみの伊勢谷友介。そしてオジー古田新太まで！

　男くさっ。さぞや鶴岡の飲み屋がにぎわうはずである。しかし、そんな男くさい映画ばかり庄内で撮られているわけではない。次号は、あの作品を特集。

※今日クルマでハーバーラジオを聴いていたら、港座での「おくりびと」の上映をプッシュしてくれていました。多謝多謝。14日、15日です。お忘れなく。