事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ぶんぽう。

2020-05-17 | 日記・エッセイ・コラム

これ、なんだかわかりますか。

近所のお兄ちゃんからLINEで連絡。

「なんかうじゃうじゃいます。なんとかしてください!」

うちのお向かいの桜の木に、うごめく何ものかが。ミツバチでした。ゴニョゴニョゴニョと動いているらしい。

「わかった。連絡しとく」と返信。

しかし営巣しているわけでもないのになんでそんなにミツバチが密集?

調べてみた。

ミツバチの巣にはもちろん必ず女王蜂がいる。そのまわりにたくさんの働き蜂。うん、それは承知している。

で、次の女王蜂が生まれると、先代は引っ越していくのだそうだ。つまり嫁が来ると姑は出ていくわけ。すごい。聞いてますか。誰がだよ。

で、その先代を守って半分の働き蜂はついて行く。それが、ゴニョゴニョらしい。新しい巣をどこにつくるかの過渡的措置。お姑さんがんばれ。分封(ぶんぽう)というらしいです(あるいは分蜂とも)。

ということでLINEを返し、お兄ちゃんも納得。

妻を呼んでこの大自然の神秘と見せてやる。

「すごいわ!」

にしても生まれて初めて見ました。すごい。

農作業を終え、お昼寝。どうも騒がしい。なんとそのミツバチで近所がもめているようだ。どうしたんだと外に出ると

「たいへんだけー(大変だったわよ)」

とお向かいのおばあさん。手には殺虫スプレーを持っている。

え。

ミツバチいなくなってます。なんの防御策もとらず、帽子も防御服もなくスプレー1缶だけを持って彼女はミツバチを追いやったのだ。

うーん。ミツバチが激減している昨今、これって正解だったのかなあ。ミツバチの姑より、人間のおばあさんの方が強かったお話でした。


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