事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ファイナルファンタジー10

2007-10-21 | アニメ・コミック・ゲーム

Ff10 あれ?倒しちゃったぞ、ラスボス。まだ60時間しかやってないのに。まだ60時間、ていうのも凄いが。

プレイステーション2にハードが移行した一作目。次作からはオンラインを導入するそうなので“一人でやるFF”としては最後の作品になったわけだが、2時間もかけてラストの大ボスを倒した瞬間に感じたことは「おかず少ねー!」だった。枝葉末節にこだわり、挿入されるミニゲームの多さが特徴で、時にそれがうるさかったりもしたFFなのに、今回はストーリーは一直線、召喚獣の収集のための寺院めぐり(お遍路さんだよ)とラストボス打倒。マップも事実上要らないくらいだった。つまりゲームとしての自由度は極端に低く、わずかにバトルの方法と成長の方向に存するだけで、あとは圧倒的なムービーをありがたく拝見する、こんな流れになっている。

 否定的なようだが、しかしゲームのあり方としてFFはこの方向に進むことが必然だったのだと思う。CG表現をイノベートするのはウチだ!とスクウェアは考えているのだろうし、そのプライドがなければ157億もの大金をかけてフルCG映画「ファイナルファンタジー」を作り、しかも大コケする、といった博打はうたないだろう(シャレじゃなくスクウェア、つぶれるかもしれん)。←結果的にエニックスとの統合へ。
 
 親殺し、が今回のメインテーマ。マザコンが多い(きっとそうだと思う)ゲームフリークたちに、エディプスコンプレックスむき出しの父親殺しのストーリーは受け容れられただろうか。昔のように2頭身のキャラを動かすうちはたいがいのテーマは許されていたが、吐く息は白く、まばたきまで自然にするキャラクターにとっては、ヘタなドラマは命取りになりかねない。その点、今回は脚本が練られていたし、主人公の明るい性格が暗いドラマを救ってもいた。四十をすぎて、十代の少年少女の恋の行方に一喜一憂するのは辛いものがあるのだが、今回はある理由のために結ばれないことが暗示されているため、悲恋に素直に感動できたし。

Ff102  あ、そうだ。今回の最大の特徴は、キャラが声を出してしゃべる!ということだった。アニメ系の声優を動員して、表情豊かに語らせている。プレイヤーの自由な思い入れを規制してしまうのではないかと不安に思っていたが、意外に自然な出来。《子どもの可愛がり方がわからずに突き放してしまう不器用な父親》、こんなキャラを字幕だけで類推させるのは難しかったろうから、ひとつのやり方としてこれはイケてる。もっとも、主人公=プレイヤーとの視点が明確で、ほとんど主人公自身のセリフがないドラゴンクエストでは使える手ではないが。

 さて、これから見逃したお楽しみを求めて、2回目をプレイするとしよう。実はこれがまた楽しいのだ。ロールプレイングゲームの最大の特典は《人生はやり直せる》だもんな。

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