2022年1月号「源泉徴収票を見ろ!」はこちら。
昇給……なんと甘美な言葉でしょう。特別昇給……すばらしい響きだ。
初任者にとっては初の昇給が、実は先月に行われています。一般的に山形県職員の昇給は1月1日付けで行われます。ということで昇給発令書を同封しておきました。
「おれのには入ってないぞ!」
実はわたしも驚きました。こんなに昇給する人が少なくなっているのかと。どんな人が昇給しないかというと
①期限付きで雇用されている人
②もう昇給しない人
③理由があって今回は見送られた人
などです。
期限付きの場合は、任用されたときに前歴を再計算して決定するので1月昇給はありません。特別休暇や育児休業をとった場合も影響します。さらに、50代後半の年齢になると、よほどのことがないと昇給しないし、再任用者にいたっては号給それ自体が存在しないのです。
号給?
そうか、話はそこからか。明細書の左上に、「級号給」という欄があります。最初の数字が級で、次が号給。
まず、教諭は教育職給料表(2)の2級にクラス分けされています。ちなみに(1)は高校の教員が該当。くわしく言えば……
1級……講師
2級……教諭、養護教諭
特2級……主幹教諭
3級……教頭
4級……校長
そしてたとえば2級の給料はなんと157にもわたって細分化されています。これが、号給です。
「え。じゃあ最高号給に行くためには157年も勤務しなきゃいけないんですか?!」
違います。なかなかそんなに長生きする人はいません。基本的に、1年で4号給上がるのが通例。しかし時には6号給上がるときもあるし、8号給のときもある。また、諸事情で2号給しか上がらないときもあるかもしれません。
このあたりの理屈はものすごくめんどくさいので、わたし以外の事務職員に訊いてください(どこが紙上初任者研修だ)。
画像は「海街Diary」(2015)
監督:是枝裕和 原作:吉田秋生
さすがに映画館に行けないので、見逃した映画をDVDで見まくっています。
四姉妹の物語。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。母親が大竹しのぶで、他に樹木希林、リリー・フランキー、堤真一と超豪華キャスト。鎌倉を舞台に、是枝は“小津安二郎が細雪を撮る”ようにしてこの傑作を完成させた。見逃さなくてよかったー。
2022年3月号「定年引き上げふたたび」につづく。
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