2004年11月は、身の回りのさまざまなことが切り替わった時期だった。若い頃ならそのことに敏感でいただろうが……
すでに思いきりジジむさくなっていた中年男の、当時の雑感です。
11月から世間では色々な動きがあったようだが、わたしはそれに追いつけずにいる。
車を走行中に携帯を操作しているだけでいきなり摘発されるのも初耳だったし、まさか新札がもう出回るとは思いもしなかった。
※まさかのちに携帯使用でホントに捕まるとも予想してなかった。おかげでゴールド免許もらえず。
おとといの外勤で郵便局に寄ると、「新札に取り替えて下さい!」と食い下がっているおばさんがいる。局員は「ウチで扱うのは明日になると思いますぅ」でもおばさんはなかなか引き下がらない。そんなに新札ってありがたいかなあ。
「ホリセンセー、お待たせしましたぁ」
「えーと、じゃあ俺も新札に取り替えてもらおうかな」
「いじわる言わないでくださいよー」
新札といっても目玉は五千円札の樋口一葉でしょう?野口英世の肖像はなんか下品だし、一万円札がそのまんま福沢諭吉ならあんまり関係のない話かな、なーんて金持ちっぽく(笑)考えていたら、昨日病院帰りにセブンイレブンでお金を下ろしたら、その一万円札がなんか変。なんだこりゃ。おいおい一万円もマイナーチェンジしてるのか?!
「お父さん、ほら、ここにピンクのラインが入ってるでしょ?これが偽造対策の目玉らしいよ。それにここにホログラムが……」しまった。息子の方がよほど事情通だ。
思えば二十年前、今のお札が出回ったときは「ちゃっちー」と思いませんでした?サイズの問題であると同時に、いかにそれまでの聖徳太子の一万円札がデザインとして優れていたかの証左では。それに、あのように謎だらけの人物をお札の肖像に封じ込めるというのもいい選択だったと思う。文化人路線はこれからも続くのだろうが、一種の狂気をはらんだ人物を、またお札に選んでくれないかなあ。たとえば平将門とか。無理か。それにしても新一万円札の鳳凰は、こりゃ版権は手塚プロ?
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