事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2022年10月児童手当号 おむつ

2022-10-05 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2022年6月児童手当号はこちら

本校は出産ラッシュです。今年度だけですでに職員に3人のお子さんが。文句なしにめでたい。コロナ禍のなかで、うかがい知れない苦労があると思います。がんばってください。

今の子育てと、わたしが現役の子育て世代だったときと、どんな違いがあるのかなと考えた時に、興味深い記事を見つけました。

公立保育園で園児が使ったおむつを保護者に持ち帰らせている自治体が全国の4割に上ることが、民間団体の調査で明らかになった。その理由はいずれも親たちには合点がいかないものばかり。私立でも園によっては同じ問題があるが、地域の育児を支えるのは行政の務め。なのになぜ、多くの自治体は保育園での処理を率先して進めないのか。専門家は「行政の挙げる理由は言い訳に過ぎない」と指摘し、現状を変える手立てを示した。【毎日新聞7月22日】

え、使用済みの紙おむつをわざわざ持ち帰らせるところがあるんですか。ちょっと理解に苦しむ。関西以西の自治体が多いようですが、いちおう、理屈はあるみたい。その最大のものは

・便による体調確認

つまり持ち帰ったおむつの中身を確認しろと。すごいな、昭和か。

その背後に予算がらみがあると回答する自治体も多いようですが(家庭ごみで出せば無料だし)、しかしこれは言い訳でしょう。実際には持ち帰させる自治体と持ち帰させない自治体の財政力に相関はないし、要するに変えようとする意欲がないのです。

「子どもの世話、下の世話は産んだ母親の責任でやるべきだという考えが根深い社会であるために、現状がまかり通っているのだと思います」

と明治大の藤田結子教授。ああ、やっぱり昭和か。子どもは社会が育てるものという意識がこの国はまだまだ……児童手当に所得制限をもうけるあたりもねえ。ということで本日のあなたへの支給額は0000円です。

本日の画像は「ジョジョ・ラビット」

孤独な少年を励ますのは、彼の圧倒的なヒーローである、空想上のアドルフ・ヒトラーだった……存在が100%父親をシンボライズしている皮肉がいい。

2023年2月児童手当号「異次元」につづく


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