第四十話「小田原の落日」はこちら。
なんと前回の視聴率は予想をはるかに上回って17.6%。まあ、台風のせいであろうとしても、いつも見ていないテレビをつけるときに見るのは大河ドラマだという層がたくさんいたということか。めでたいです。
ということで今回は利休切腹への経緯。もう誰も止められない秀吉を、かろうじてとどめるとすれば官兵衛と利休。そこを率先して利休が「齢七十……」だから引き受けたと。豊臣家唯一の常識人であった豊臣秀長の願いも虚しかった。
当時の“茶”というものが大名たちにどれだけの影響力があったかさっぱり。しかし彼の助命に多くの大名が動いたことを考えると、かなりのものだったんでしょう。超強力な政治評論家?為政者に直接ものを申しているあたりは、夜中に総理と会食している某新聞社の社主みたいな感じなのかな。
今回も茶碗がいろいろな思惑の象徴として大活躍。やはり。茶は深い。
映画ファンとして、利休の生涯は「利休」と「千利休 本覺坊遺文」が1989年に競作されたのでおなじみ。それぞれタイトルロールは三國連太郎と三船敏郎という大看板。秀吉役は山崎努と芦田伸介でした。ちなみに、どっちの作品にも黒田官兵衛は登場しません(笑)。でも、ふたりの家がむちゃくちゃに近かったという話は面白かった。
その千利休を、伊武雅刀が演じたのはわたしの世代にとっては驚愕。いいんですよデスラー総統が茶人でも。でも、スネークマンショーでポール・マッカートニーを脅してサインをかすめとっていたあの人が、あるいはシンナーの吸い過ぎを職人に諫めながら自分もラリって行くあの人がとびっくり(笑)
天下統一を成した人間が、隣国へ攻め込むという話は一見自然に思える。なにしろ、当時の常識から言えば、戦いのごほうびは領土。でも、もうその与えるべき領土は存在しない。そうなれば朝鮮と明国を食っちゃえ!と思う人間がいても不思議じゃない。隣国にとっては迷惑な話。来週から、このご時世に朝鮮出兵をどう描くんだろう。
また台風は来ています。しかし関東にはまだ影響はないみたいだし、明日もお休みなのでバブルはないでしょう。16%あたりと読みました。
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