事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「はぐれくん、おおきなマルにであう」シェル・シルヴァスタイン作 村上春樹訳 あすなろ書房

2020-09-14 | 本と雑誌

The Missing Piece Meets the Big Oの翻訳。村上春樹のあとがきによれば、倉橋由美子が訳した「ぼくを探しに」The Missing Pieceの続篇ということのようだ。過剰なほどの寓意と教訓。しかしそれが嫌味にならないのは、きわめてシンプルな線で描かれているためだろう。

自分に足りないものを探すはぐれくん(Missing Piece)が、自分にぴったりの相手を見つけたのに“自分が大きくなっていく”ために別れざるをえなくなるあたり、渋い。これはうちの中学校の蔵書。渋い。中学生はこれを読んでなにを思うかなあ。


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2 コメント

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なんと!新訳 (みこ)
2020-09-14 20:44:31
私が学生当時から書店の絵本コーナーに
長年必ず平積みしてあったのが,
「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」
「かいじゅうたちのいるところ」
「すてきなさんにんぐみ」
「ちいさいおうち」
そしてこの絵本(と前作)です.
海外翻訳絵本のシンボル的存在ですね.
今でもよく見かけますからね.

当時店頭の売り上げランキングでも
「ノルウェイの森」等の村上作品と共に
トップ10にくり返し入っていた気がします.

そうですか,ここにまで春樹の手が・・・・・
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いやはや。 (hori)
2020-09-15 18:43:43
絵本という業界についてはまったく
知らなかったのでむしろ日々楽しいです。
今日も読みました。明日も読むでしょう(笑)
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