事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

山口百恵とは何だったのかPART3「ひと夏の経験」

2009-06-28 | 音楽

Momoe05 PART2「青い果実」はこちら

 この「スター誕生!」から歌手デビューした第一号が森昌子。非常に不可思議な髪型で、「たわし頭」「じゃがいもみたい」と萩本欽一によくからかわれていた。

その後、桜田、百恵、藤正樹(紫色の学生服を着てました)、城みちる(「イルカにのった少年」っす)、岩崎宏美、清水由貴子(合掌)、そしてピンクレディーがデビューしたことによってスタ誕の視聴率もうなぎのぼり。人気が下降してからも中森明菜小泉今日子を輩出している。いま思えばとんでもないお化け番組である。

 スタ誕の基礎を築いたのが昌子・淳子・百恵の中三トリオであることは確実。この三人のなかで、実は当時いちばん人気があったのは桜田淳子だ。ホントですよ。だって当時の三人のルックスを見比べてもらえば話は簡単です。森昌子はじゃがいもだし、百恵はどう見ても暗い。淳子には天性の“明るさ”とコメディセンスがあったじゃないですか。ここぞというときに秋田弁丸出しにする彼女のズッコケ(当時は死語じゃなかった)ぶりは、山形県の中学生にもわかりやすい魅力だった。

 普通のアイドルとしての売り出しに失敗した百恵は(デビュー曲「としごろ」はほとんど売れなかった)、きわどい歌詞を無表情に歌う路線に切りかえる。当時のCBSソニーのプロデューサー酒井政利が、作詞家の千家和也に「もっといやらしく、もっときわどく」と書かせたのが「青い果実」(あーなたーが望むなら、わたし何をされてもいいわ)。そして「ひと夏の経験」で大ヒットするという流れだ。

「あーなーたにぃ女の子のいちばん大切なものをあげるわぁ♪」

ちびまる子が歌ってお母さんにたしなめられたシーンに「あったあった」と思った人は多いはず。しかしそれ以上に、青い性路線には副産物がついた。

 中年男たちが、百恵に熱狂し始めたのである。以下次号

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