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【経営者の教養水準】
坪内:ビジネス雑誌『プレジデント』って、うちに送られてくるから一応読むんだけど、「成功した勝ち組社長50人」みたいな特集で、「最近読んで感銘を受けた本」「愛読書」って質問があってさ。
福田:ほーぉ。
坪内:そしたら「本は読まない」って人が結構多いんだよ。ひとりすごい社長がいてさ、「本は読まない。興味を持ったらその人の所に直接行く」だって。そんな人に来られても困るよ。でもさ、今、それこそ谷沢永一先生が著書『本はこうして選ぶ・買う』の中で、「必ずしも本を読む必要はない」と斎藤孝を批判してるんだよね。「斎藤孝は本を読まなきゃダメだと言っているけど、そんなことない」というようなことを。本を読むことと、ビジネスで成功する能力とは全く別だから、さ。
福田:松下電器の創業者の松下幸之助なんて、ロクに字も読めなかった。小学校は4年まで行ったと言ってるけど、それも見栄で、ホントは2年しか行ってないんだから、あの人。
……わたしも斎藤孝のうさんくさい教養主義には辟易している。ましてや声に出して本を読むなど、戦前のファシズムの匂いがプンプンする。「この1冊」ってタイトルでやっといてなんだけど、本なんかなくても全然かまわない。ただ、あった方が少しは楽しいわけで、生活必需品だったらすすめたりするものか。
さて、この「暴論」においてやはり真骨頂は作家への罵倒である。文芸関係のからみがすくない扶桑社だからこそできる芸当だろうが。いやはやすごいのだ。
まずは郷土の偉人(笑)丸谷才一は……
福田:最近は雑誌なんかで「女子アナ行きつけ」だの「有名人がプライベートで行く」みたいな店ばっかり紹介されてるけど、あれは結局、会うとうれしいからですよねえ。わたくし、丸谷才一さん(=作家・福田和也が常々とても手厳しく評論している大御所作家)と寿司屋が重なってたけど、丸谷さんと会って、うれしい人っていないから。
坪内:いないね。
……そこまで嫌わなくても。でも文壇で政治力を発揮しまくりの丸谷才一は、確かに嫌われ作家№1なのかも。いや、上には上がいる。以下次号。
篠崎愛かい。
といなしつつもやっぱり斎藤孝のうさん臭さはどうもねえ。
とにかくひたすら量を出し続けるあたりが怪しい。
岩波書店からまで出してるし(笑)
あ、わたしは「009 Re:Cyborg」のフランソワーズと島村ジョーの
濡れ場がうれしかったよ。関係ない話だけど。
“軍事オタク”と批判されてもいたので(笑)
彼が日常茶飯事だというならそうなんだろうな。
あの問題でわからないのは『レーダー照射』という
耳慣れない言葉が使われていることで、それはロックオンと
は違う次元だったということなのかなあ。
でもさあ、彼は井上陽水の奥さんである石川セリに、
それはそれは叙情的な曲も書いているんだよ。
ぜひyoutubeで「真珠星」を聴いてね。
思い出の曲なので泣ける(T_T)
港座関係でも春はいろんな別れがありそう……
出会いはないのかよ(笑)
彼女たちが“大声”で語ることばが、やけに
露悪的なのがよくわからない。
人生はきびしいものですよという広告を
やっているつもりなんだろう。
とりあえずわたしは小声の人が好きです。
わたしの声はやけに大きくてひんしゅくをかっている
けれど。