予告篇でスィートの「フォックス・オン・ザ・ラン」が鳴り響いていたので、こりゃー前作につづいて今回も“おれの時代”の音楽が炸裂してるんだろうな、と初日に映画館へ。
先着6万名様に3Dメガネをプレゼントってことでいただいたけど、みんな用意して来るのに何でだろ、と怪訝な顔をすると、イオンシネマのお姉さんも苦笑まじり。ひょっとして在庫調整?
オープニングは1980年のミズーリ。絵に描いたように幸せなアメリカンカップル。ん?男のほうはカート・ラッセルか。まさかこんなに若いのに。今回いちばん驚いたCGかもしれません(笑)。宇宙人である彼は、地球に“愛の種”をまいており……
話は一気に飛んで、クイールたちおなじみの面々が雇われ仕事ででかいバッテリーを異次元のバケモノから守ってる。ど派手なアクションが展開されるのに、カメラは前作のラストで登場したベビー・グルートだけを追う。この時点でもう爆笑。なにしろこのグルートがめちゃめちゃかわいい。声はヴィン・ディーゼルだけど。
ストーリーは前作よりも大風呂敷で、確かに『銀河の守護者』の名に恥じない。父と子の愛憎は、ラストの大花火大会でちょいと泣かせるまでに練り上げられている。ふたりの大物の特別出演(どっちも佐々木功が吹替なのはさすがオリジナル)も効いてるし。
そうだ音楽だ。原題がおなじみのテープのタイトルのようになっているように、チカラはいってます。
まずはグレン・キャンベルのサザン・ナイツに意表をつかれる。この曲、邦題はなんと「哀愁の南」(笑)。このころの東芝洋楽部はかましまくってたなあ。
チープ・トリック、フリートウッド・マック、ELO、ジョージ・ハリソンときて、きわめつけはシルバーの「恋のバンシャガラン」!原題のWham Bam Shang-a-Langも意味不明だけど、邦題にいたってはもう何が何やら(笑)。
このとぼけた一発ヒット曲を最大のヤマ場に使うセンスに脱帽。エンドタイトル自体にも仕掛けがほどこしてあり、キャストたちのダンスも楽しめます(ダンスが今回の裏テーマ)。あー面白かった。ぜひぜひぜひ。
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