製作:ロン・ハワード
主演:アンジェリーナ・ジョリー ジョン・マルコヴィッチ
名作連発のイーストウッドが“取りかえ子=チェンジリング”を描く。
アンジェリーナ・ジョリーがすばらしいのは当然だとして、端役にいたるまでみごとな演出が行き届いている。
でも、イーストウッドはこまごまとした演出はせず、ほとんどがファーストテイクで終わるんですって。これがどんなに俳優にプレッシャーを与えているか、はかりしれない(だからわざわざ俳優たちだけで打ち合わせをしたりしている)。
彼の作品には、俳優は誰もが一度は出演したいと思うらしいが、終わってからひたすら消耗するという理屈も理解できる。イーストウッドおそるべし。
予想していたよりもはるかに人情話になっている。よく考えてみると、イーストウッドの作品選択って、実はそのあたりにしかないんじゃないかと思うときがあってびびる。彼はあと何作撮れるだろう。めざせ新藤兼人。
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