事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

A-(B-C)

2008-04-06 | 情宣「さかた」裏版

Thetimemachine おなじみ、情宣さかたの裏版を。
発行日は2003年3月28日。
事務職員が支部長をやっているのだから、ちょっとはハードに給与系をまとめてみた。景気の悪い話ばっかりになっちゃったけど。

……2002年度は残念ながら“初めて給料が下がった年”として記憶されることになるだろう。近年でも、寒冷地手当や期末手当の引き下げはあったものの、基本給にまで手をつけられたのは例がない。おまけに“不利益不遡及”の原則もどこへやら、2002年の4月から12月までの下がった分を、この3月の期末手当で減額調整(逆差額、とでもいうか)する結果となってしまった。
 今回の期末手当が、3月支給としては最後になることはご存知のはずだけれど、この減額はなかなかに微妙なニュアンスを含んでいる。
 なにしろ山形県の説明文書には、減額のげの字も出てこないのだ。

 公式には“平成15年2月例月給与時における継続在職期間(平成14年4月1日~12月31日)の給与支給状況に基づき、特例措置分を給与システムで算定し、3月期末手当で調整する”……お得意の有無をいわせぬお役所言葉だけれど、つまりあくまで『今回限り特例措置として調整する』だけだと言っているわけ。
 
 もっとも、実際の口頭説明では「えーと減額のやり方はですね」とか平気で語られているので脱力してしまうのだが。

 しかし今年度がこのことだけで語られてしまうのはちょっと困る。労働組合がそんなに“人がいい”存在のわけがない。第一、多くの都道府県で取り入れられた独自の賃金引き下げを行わせなかったことは評価してほしいし、それ以外にも…… 

①地場賃金準拠、勤勉手当成績率導入、昇給停止年齢引き下げ(55歳昇給停止)阻止。
②育児時間の改善
③リフレッシュ休暇の改善(前にもお伝えしたが、47歳と53歳をポイントにリフレッシュ年休の制度を導入……リフレッシュ特休の導入時に“かすった”年齢への配慮の意味もあるらしい)
④……

……などを獲得している。
え?④が空白じゃないかって?
この内容は定期総会の場で説明させていただきます。ウチの組合の“人の悪さ”がよくわかってもらえるでしょう。

※この期末手当の支給額は、標題のA-(B-C)で算定される。
A=期末手当基準額
B=4~12月に支給された給与総額
C=減額改定された給料額をもとに算定した給与総額
正確にはもっと複雑なんだけど、乱暴にまとめてみました。
交渉において総務部長は「3月期期末手当での『調整』は、実質的に4月遡及と同様の効果をもたらし、結果として不利益不遡及の原則を守ったとは言いがたい状況は認識する」と回答している。

2008年現在で読み返してみて、やっぱりいちばん読んだのは事務職員なんだろうなおそらく(笑)。あ、それとクミアイの役員たち。

Timemachine02画像は、このころのわたしのベストワン「タイムマシン」
恥ずかし。でも、原作のモーロックをあんな風に映像化してくれるなんて。ラストもすごくしゃれてるし。タイムトラベルものが異様に好きなわたしの渇望を確実に埋めてくれた一本。ぜひ。

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