第二十七回「不信」はこちら。
前回の視聴率は15.1%。選挙特番のせいでオンエアの時刻が変更になったわりには踏んばっている。
今回は毀誉褒貶が激しいはず。しょせん関白の器ではなかった秀次が、ある方法で逃避し、激怒した秀吉は……という展開は、むしろ自然に見える。歴史の教科書で伝えられる秀次の悲劇とは、むしろこのような経緯があったから、と納得してしまうほど。受難というタイトルで、キリスト教的色彩を加えたのも自然だ。
しかし秀次の娘が生きながらえていて、しかも信繁の側室になるって展開は信じがたい。と思ったらこっちの方がよほどの史実なのでした。へー。縁者全員が惨殺されたわけじゃないんだ。
父親の弱さを、愛しながらも冷静に見ていたあの娘が、側室となってすぐに「黄金の日日」で有名な呂宋助左衛門の船でルソンへ逃がすというのはさすがに無理あるけど。
でも、三谷幸喜はこの呂宋助左衛門をどうしても登場させたかったのだろう。彼は大河ドラマにおいて「黄金の日日」に熱中しまくっていたので。
この作品があったからこそ、助左衛門役の松本幸四郎が主演した「王様のレストラン」や「古畑任三郎」のあの回があったわけだ。
同じ役を大河で演じる例は数多い。その最も極端なのが「黄金の日日」。なにしろ秀吉を緒形拳、信長が高橋幸治ですから。ようするにメタ大河ドラマの走りです。
市川森一の脚本は絶好調。状況劇場の暗い役者だった根津甚八と、ピラニア軍団の川谷拓三の人気爆発。面白かったなあ。およそ大河ドラマで、商人が主人公でトリオを組むのが泥棒(石川五右衛門)とスナイパー(善住坊)。ありえない(笑)。意図していたかはわからないけど、この三人ってマジでルパン三世のキャラだし。
おかげで、倉本聰が大河ドラマへの怨念むきだしにケンカを売った裏番組「浮浪雲」(テレビ朝日……NETから改称したばかり)が低視聴率にあえいでしまいました。
今回はきりちゃん(長澤まさみ)の名言多し。
「わたしはどこでも鬱陶しがられますけど」
「(信繁に本妻と側室がいっきに、と聞いて)なんなのよー!」
今回は、黄金ファンとしてうれしかったので17%台復帰と読みました。わたし、実はあのドラマでいちばん好きだったのって、北政所役の十朱幸代の三河弁だったんですよ。鈴木京香は絶対に影響受けてます。
第二十九回「異変」につづく。
観ていないので,「太平記」未見でした.
不健康な感じ,気になります(笑).
キャストちょっと調べてみましたが,
時代劇に出てる森口さん見たことないので,
観たくなってきました.しかも間者♪
ゴクミと宮沢りえが同じ作品に出てる!
同じシーンにはいなさそうですけど.
わたしは「太平記」なんですよ。
不健康な感じがよかったなー(笑)
現実逃避の一番の楽しみなので・・・すみません.
王レスで検索したらこの懐かしい画像がいきなり!
ホント名作ですよね,「黄金の日日」.
ルパン・・・なるほど!
これのおかげで「王レス」が・・・と考えると
素晴らしい連鎖に感動です.
私もこれは大河でNO.1です.
以下「草燃える」「平清盛(前半だけなら)」
「独眼竜正宗」でしょうか.