事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

青山文平でいこうPART2 「励み場」 角川春樹事務所

2017-09-29 | 本と雑誌

半席」という立場も初耳だったけれど、今度は「名子(なご)」。知りませんでした。

さまざまな解釈があるようだけれど、この作品においては

「主家に隷属する、百姓からすら蔑視される存在」

として描かれる。元は武士であった経緯もあって、主人公は名子から武士に“成り上がる”ことをめざす……どこか「半席」と同じような匂いがします。そして、主人公はやはり仕事を完遂するなかで違った価値観を見つけていく。これも、「半席」といっしょ。自分の人生をどこで燃焼させるかを必死に探す主人公と、寄り添う妻。泣けます。

PART3「白樫の樹の下で」につづく

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