「『タイタンの戦い』の続編かあ……観たいか?」
「………………ちょっと、観たいかも。」
女子高生であるウチの娘の言葉を翻訳すると
「ものすごく観たいっ!」
である。そういう娘なのである。なにしろギリシャ神話オタクだからね。ってことで週末に映画を観るのは(混んでるから)大嫌いなわたしだけれど、娘といっしょにイオンシネマ三川へ。
あははははは。前作以上に何にもなく、そのことがかえって気持ちいい。おっと監督は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のお兄ちゃんじゃないか。いいぞっ。
前作で、人として(人じゃないけど)どうなの?という不道徳さだったゼウス(リーアム・ニーソン)が息子ペルセウス(サム・ワーシントン)に助けを求めてくる。まあいろんな理屈はあるけど「親父が復活しそうだ」ということ。どんな一族だよ。
以降、
「とんでもない敵の出現」→
「絶対に人間ではかなわない」→
「でもペルセウスがなんとかする」
のくりかえし。
「うまいテンプレ見つけたってことよね」
娘よ、もうそんな生意気な口をきくように(T_T)
見終わってから、さすがギリシャ神話オタクの解説は詳しい。
「どうしてミノタウロスがペルセウスを攻撃するの途中でやめたか、よくわからないじゃない?」
「そういえばそうだな。一つ目だから遠近感がどうしても」
「違うのよ、ミノタウロスはね、鍛冶屋のお手伝いを昔からしていて……」
以下延々とつづく。このあたりは二年前とまったく変わらず。
「にしてもさあ、アンドロメダ(ロザムンド・パイク)はきれいだったなあ。あれ?前のときもあの女優だっけ」
まるでゼウスのように女癖の悪い父親。ギリシャ神話なので父殺し連続のストーリー。わたしもちょっと気をつけよう。
「あのねー、結局ハデスとゼウスの立場って、単にくじ引きで決まったようなものでしょ?今日の映画でもハデスの方が真面目でいい人(神だけど)だって言ってたし~」
「結局ゼウスのせいで○○(もう忘れた)は一生処女でいようって決めたのよ」
そんなことを後部座席の娘から延々と聞かされる父親って……
もう、人間臭くて、人間臭くて。神様なくせに。。
潔いほど中身がなかったですね。
阿修羅みたいな化けもんがなかなかでした!