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89年後期は大阪制作の「和っこの金メダル」。ここで、ちょっと視聴率が下がる。ケチのつきはじめはヒロインの交代劇。当初決まっていた女性が民社党の広報ポスターに決まっていたために下ろされてしまったのだとか。公共放送は不偏不党が大原則だと。
へーっ!知らなかったですなあ。いまの会長にそのあたりを是非うかがいたいものだ。その、急に決まったヒロインは渡辺梓、夫には荒井紀人……すみませんまったく顔もうかんできません。
90年前期は男性が主演の「凛凛と(りんりんと)」。テレビジョンを開発するお話だったのはおぼえている。やけにさわやかな青年、田中実が主役だったことも。でも、数年前に彼が自殺していたことは失念していた。
つづく90年後期は「京、ふたり」。畠田理恵と山本陽子のダブルヒロイン。漬物屋さんのお話。これはヒットしました。かなりコテコテのストーリーなイメージがあったのでわたしは敬遠していましたが。
畠田はのちに将棋の羽生善治と結婚して芸能界から引退。あまりにもわかりやすい美貌だったので、むしろ正解ではなかったかと思う。
それよりも不思議なのが山本陽子だ。
70年代にテレビで次々にヒットを飛ばしていた彼女なのに、そのキャリアに比して現在の境遇はちょっとどうなのかなあと思う。芸能界のルールから、なにか逸脱してしまったのだろうか。
確かに、彼女と噂のあった男性たちは不幸な末路をたどったけれど、決して彼女のせいではないだろうに。それとも、そんなイメージこそが芸能界ではタブーなのだろうか。なんかこの号は男性自殺特集になってしまった。
そして、問題の「君の名は」にうつる。久しぶりの一年もの。主演は鈴木京香。鉄板の企画のはずだった。しかし……以下次号。
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