PART1はこちら。
まずは助演男優賞。
ノミネートは以下のとおり。
・児玉清(坂本八平)
・大森南朋(武市半平太)
・佐藤健(岡田以蔵)
・近藤正臣(山内容堂)
・田中泯(吉田東洋)
・青木崇高(後藤象二郎)
・筧利夫(三吉慎蔵)
・伊勢谷友介(高杉晋作)
・原田泰造(近藤勇)
・渡辺いっけい(千葉重太郎)
……しまった。いきなり最激戦区だ。ディレクターの演出方針もあって、みんな鼻水だのツバだのを飛ばしまくり。ドラマ的にいちばん重要度が高かったのは武市半平太で、大森南朋は大友チーフの期待によく応えたといえるでしょう。余談だけどこのふたり、よく似てます。
女性ファンに大人気だったのが、人斬りに最後までなじめなかった苦悩を、武市にイノセントについて行くことでなんとか消化していた岡田以蔵役の佐藤健。そして三味線持たせりゃ日本一、高杉晋作を演じた伊勢谷友介。彼も大友チーフが「白州次郎」つながりでひっぱったのかな。ふたりは全然似てませんが。
完全なコメディリリーフを引き受けた渡辺いっけいと、同時に腹黒さを(体重を増やすなどして)見せた青木崇高もよかった。
さほどドラマに貢献しなかったと結論づけられた新選組において、しかし原田泰造の内包する狂気は近藤勇というキャラにぴったりだったと思う。ネプリーグなどでも、ホリケンがそばにいるからわかりにくいけれど、たいした狂いっぷりです。
でもわたしはわざと抑制をきかせなかった演出のなかで、それでも余裕を見せた土佐の主従を買う。歯痛の鯨海酔候か、「オレは天才だ」と豪語する東洋か……ここは田中泯でいきましょう!大森南朋とともに、大河ドラマに暗黒舞踏の血が進出した記念に。
次回は助演女優賞。
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