事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2023年2月号 センセイの不祥事3

2023-02-18 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年1月号「センセイの不祥事2」はこちら

ストレスを「悪いストレス」と感じやすいのは

・仕事を抱え込む

・こだわりが強い

・自尊心が強い

・責任感が強い

人に多いとか。うーん、誰でもある程度は当たっているんじゃないかな。

そして心身症になりやすい人とは「弱音を吐けない人」だとか。盛大に愚痴った方がいいのかな。それはそれできついかも、まわりが。

さて、ここからがこの研修のだいじなところ。コーピングという初めてのことばを知る。要素は三つ。

・Rest(休息・休養・睡眠)

・Recreation(趣味・気晴らし)

・Relax(ストレッチ・リラクゼーション)

……当たり前のことのようだけれど、これらを意図的に自分の生活に取り入れることがコーピング(対処)なのだそうです。

ストレスに対処するにはさまざまな方法があるけれど、自分に合った行動を見つけ出すことが重要なのだという。ペットと遊んだり、友人と電話で話したり……とにかく小さなことでいいので、質より量!という感じで試してみるのがいいそうだ。

だけど、本当の絶不調のときは、むしろ新しいことを始めるのはリスキーなんですって。講師の古澤さんは

「あたし実はお酒が大好きで(笑)よく飲むんですけど、ガバガバ飲むよりじっくりと飲んだほうがいいんですよ。わかってるんですけどねえ」

確かに、そんなふうに見えるところが頼もしい。 最後に、こんな言葉が身に沁みた。

「心身が不調なときは、自分に対して厳しくなることは避けて」

なるほど。

「何かを成し遂げたときに、人は“がんばった”と思いがちですが、その日一日を過ごすだけでとてもたくさんのエネルギーを消費していることを忘れないで」

ああ、いい話だったなあ。なんか、こういう話を聞いただけで、メンヘラなわたしも少し救われたような気持ちになりました。

古澤さんは質問に答えてからこうつけ加えた。

「こんな話を聞いたからって、急にやさしくなったりするのはやめた方がいいですよ。あ、メンタル研修受けてきたなってばれちゃいますから(笑)」

画像は「此の世の果ての殺人」荒木あかね著 講談社

史上最年少の江戸川乱歩賞作家となった荒木。なんとまだ23才。審査員全員が激賞。他の候補作は運が悪かったとまで言われています。二か月後に小惑星が衝突する地球。そんなときに自動車学校に通う主人公と、正義感あふれる(あふれ過ぎ)教官の女性ふたりが連続殺人の謎を解く……めちゃめちゃ面白くて一気読みしました。恐るべき23才。

2023年3月号「お答えできません。」につづく


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