事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ぼんぼん彩句(さいく)」宮部みゆき著 角川文化振興財団

2023-08-08 | 本と雑誌

友人たちの句をモチーフに物語をつくりあげる……宮部みゆきは俳句の解釈を短篇で成し遂げている。とにかくすべてみごとな出来なのである。ビターな味わいがなんともいい。読み始めたら絶対にやめられなくなる。わたしはそうでした。そしてまた句が味わい深いのだ。

枯れ向日葵呼んで振り向く奴がいる

鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす

同じ飯同じ菜を食ふ春日和

……どうしてこんなにみごとなのだろう。よけいな話だけれども、先週飲んだ高校の同級生の句が読売に載ったとか。お前が俳句?そいつの句はこうでした。

峰白き月山映ゆる植田かな

事務職員の先輩も元同僚もいろんなとこでかましまくってます。そうか、こういう後半生もあるわけだ。


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