事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ビールのルール。

2014-04-08 | 社会・経済

Kirinimg01 送別会で飲んでいるときのことだった。校長がビール瓶を持って職員に注いで回っている。

「あーすみませーん。おれは他の人に酒を注ぎに行くってことができなくて」

「知ってる。」

ああそうですか。すいませんね礼儀知らずで有名で。だからというわけでもないが、マナーの話になる。校長は強硬に主張。

「おれはさ、年長者としてみんなに教えとかなきゃいけないと思ってたんだ。ビールを注ぐときはさあ、ラベルを上にするってのがルールだって」

「え?」

「知らないだろ?これから地域の人たちと飲むことも多いはず。そんなときに学校の連中はそんなことも知らないのか、って言わせたくないんだよ」

知らなかった。面白いからテーブルのみんなに聞いてみたら、知っていたのはわずかにふたり。どちらも民間で働いた経験のある人たちだった。

「常識ですよー」

「へー。で、なんで上にするの?」

「さっぱりわからない(笑)」

社会科教師はガリレオのような回答。ところが理科は

「実験のとき、薬品を注ぐときは必ずラベルを上にするんです」

「ほぉ」

「どうしても液だれするときがあるでしょ?薬品がラベルにたれて読めなくなると困るじゃないですか」

なるほどね、一理ある。帰ってからネットでチェックしたら確かに常識のようだ(系列の関係でラベルをわざわざ隠すというルールも存在する)。しかし理由の方は諸説あった。そのなかで最も説得力があったのは、ソムリエがワインを注ぐときに、どんなワインかを客に見せるためにラベルは必ず上にするルールが、自然にビールにも適用されたのではないかと。おー、なんにでも理由はあるもんだ。

「どうしても両手で注げない距離のグラスに注ぐときは、自分の左手の人差し指と中指を右の手首に添えるんだ!」

校長、それって理由ないような気がする。

※画像は、ビールのラベルで語られるネタの定番。このなかに「キ」「リ」「ン」がある。新人諸君、さぞや先輩から「知ってるか!」と言われるのであろう。「知りませんでした!」って答えとけよ。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「紅の拳銃」 (1961 日活) | トップ | STAP »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつも楽しく拝見しております。ビールのラベルの... (赤いアウトランダーのオーナー)
2014-04-10 16:23:46
いつも楽しく拝見しております。ビールのラベルのことは20ん年前に新採だった私は知っておりましてラベル上向きにお酌しまくったところ「ぬぉぉ、お主やるの~」と勝手にかんちがいされ、仕事量がハンパなく増えた事があります…げげっ、しまったと思ったあの頃、退職した今となっては懐かしいおもひで♪です。
返信する
こういうルールを知っている新規採用者が職場に来... (hori109)
2014-04-11 07:44:49
こういうルールを知っている新規採用者が職場に来たら、
そりゃちょっとびびる。
来し方をふり返って……わたしは誰もびびらせてません(笑)
返信する
懐かしい話題ですね. (みこ)
2020-05-19 02:35:28
うちの大学の体育会系部活では確実に教え込まれてましたね.一年次に.
「ラベル上」と「ビンの口をグラスにあてない」の二つ.
飲めないのに先輩に注がれて困ってる後輩には,
「まあまあそのへんで.代わりに私が飲みますから.」と交代してあげるという習慣も.

若造なのにみんなが粋がってた想い出・・・
私はのんべだったけど,そうでない人には
ただの苦痛だったろうなあ.
返信する
あ、なるほど。 (hori)
2020-05-19 18:30:52
体育会系の方々によってこういうマナー、
というか風習は伝承されていくんだね。
わたしはナンパ系飲んべえだったので
飲めればなんでもよかったです(^o^)
返信する

コメントを投稿

社会・経済」カテゴリの最新記事