事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

白鳥……でございます。

2022-03-04 | 日記・エッセイ・コラム

雪国の作法2022PART4はこちら

「どわわ」

「どうしたんですか伍長」

「職場の正門前でタバコを吸ってたらな。いきなりこいつが登場。んで逃げないのよ」

「歩いて来たってことすか」

「まさかあ。いろいろあったけど飛んでった。どうやら脳しんとうだったみたい」

「どっかにぶつかったんですかねえ」

……学校の正門前でタバコをいっしょに吸っていた講師が

「あはははは」

いきなり笑い出す。なんだよ。

目の前に白鳥がいるんでした。一羽だけ。ペタペタと歩きながら

「おれ何やってんの?」

的な顔をしている。

学校事務職員的な思考をするわたしは

「これ、市役所に電話しなきゃいけないんだっけ」

鳥ウンフルエンザがらみで。

そのときにやって来た生徒はかたまっている。学校に来たらいきなり目の前に白鳥がいるんだよ(笑)

「白鳥って、大きいんですねえ」

川とか田んぼにいるときは気づかないけどな。かなり大きい。白鳥の町である酒田に住んでいても、それは気づかないのかも。

技能士たちと講師が逃げないように包囲。環境衛生課が保護に来るから。

ところが、あっさりと飛んでいったそうだ。

「飛べないんじゃなかったの?」

「どっかにぶつかって脳しんとうを起こしてたんじゃないかと」

なるほどー。でもFacebookにアップしたら、こういうことはけっこうあるらしい。へー。これでも酒田市民。

今年の豪雪は、白鳥にとってしんどいことだったらしい。田んぼが雪に覆われているのでえさ不足。シベリアまで帰り着けるのか。いいのかプーチンの国で。あ、よけいなことでした。

「桜切るバカ」につづく

コメント
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