事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2022年2月号 昇給のお話 紙上初任者研修PART13

2022-02-18 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2022年1月号「源泉徴収票を見ろ!」はこちら

昇給……なんと甘美な言葉でしょう。特別昇給……すばらしい響きだ。

初任者にとっては初の昇給が、実は先月に行われています。一般的に山形県職員の昇給は1月1日付けで行われます。ということで昇給発令書を同封しておきました。

「おれのには入ってないぞ!」

実はわたしも驚きました。こんなに昇給する人が少なくなっているのかと。どんな人が昇給しないかというと

①期限付きで雇用されている人

②もう昇給しない人

③理由があって今回は見送られた人

などです。

期限付きの場合は、任用されたときに前歴を再計算して決定するので1月昇給はありません。特別休暇や育児休業をとった場合も影響します。さらに、50代後半の年齢になると、よほどのことがないと昇給しないし、再任用者にいたっては号給それ自体が存在しないのです。

号給?

そうか、話はそこからか。明細書の左上に、「級号給」という欄があります。最初の数字が級で、次が号給。

まず、教諭は教育職給料表(2)の2級にクラス分けされています。ちなみに(1)は高校の教員が該当。くわしく言えば……

1級……講師

2級……教諭、養護教諭

特2級……主幹教諭

3級……教頭

4級……校長

そしてたとえば2級の給料はなんと157にもわたって細分化されています。これが、号給です。

「え。じゃあ最高号給に行くためには157年も勤務しなきゃいけないんですか?!」

違います。なかなかそんなに長生きする人はいません。基本的に、1年で4号給上がるのが通例。しかし時には6号給上がるときもあるし、8号給のときもある。また、諸事情で2号給しか上がらないときもあるかもしれません。

このあたりの理屈はものすごくめんどくさいので、わたし以外の事務職員に訊いてください(どこが紙上初任者研修だ)。

画像は「海街Diary」(2015)

監督:是枝裕和 原作:吉田秋生

さすがに映画館に行けないので、見逃した映画をDVDで見まくっています。

四姉妹の物語。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。母親が大竹しのぶで、他に樹木希林、リリー・フランキー、堤真一と超豪華キャスト。鎌倉を舞台に、是枝は“小津安二郎が細雪を撮る”ようにしてこの傑作を完成させた。見逃さなくてよかったー。

2022年3月号「定年引き上げふたたび」につづく

 

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