ホームメイド・ケフィアを好きな方のために

ホームメイド・ケフィアをこれから始めたい方、すでに始めている方のブログです。ケフィアについての感想や質問をお書き下さい。

ケフィアの正しい普及のために!

2007年04月01日 18時40分00秒 | Weblog
弊社は3月決算ですから、この4月で第18期を迎えました。思えばコーカサスの発酵乳ケフィアを日本の消費者に紹介したいと志して、ホームメイド・ケフィアを発売して以来、早くも16年(第1期は2ヶ月の変則決算)が過ぎました。

ホームメイド・ケフィアの発売当時、ケフィアという発酵乳は知る人ぞ知るという発酵乳であって、一般の消費者には全く知られていませんでした。ケフィアを説明するためにヨーグルトを引き合いに出さなければ理解されないもどかしさがありました。しかし消費者にケフィアを理解していただくために、ヨーグルトとの違いを一生懸命説明してきたつもりです。

省みて16年の間にケフィアが一般消費者の間に正しく理解されるようになったかというと、ケフィアをケフィアヨーグルトといっている人が多いなど、まだまだ道半ばの感があります。後発の参入者が手間のかかる説明を放棄して、安易にケフィアすなわちヨーグルトであると宣伝していることが、ケフィアの正しい理解を妨げているように思います。

しかし、ケフィアとヨーグルトが同じであるなら、スーパーで買えるヨーグルトをわざわざ家庭で手作りすることはありません。スーパーで買えなくても手作りしてもケフィアを食べたいと思ってもらえるように、ケフィアの販売者はその違いを消費者に十分説明する責任があると思います。

ケフィアとヨーグルトの大きな違いは、次の3点です。
1)ケフィアには酵母が生きています。
ヨーグルトは牛乳を乳酸菌だけで発酵させますが、ケフィアは乳酸菌と酵母で発酵させます。ケフィアの中には酵母が生きているために炭酸ガスができ、容器が膨らむのでスーパーでは売っていないのです。
2)発酵温度が違います。
ヨーグルトの発酵温度は40℃~45℃、ケフィアの発酵温度は20℃~30℃です。ケフィアの発酵適温は人間の生活適温と同じですから、ケフィアは室温で発酵できます。ケフィアをケフィアヨーグルトと呼ぶ人がいるために、発酵温度の違いが曖昧になり、ケフィアの発酵に失敗する人がいて、そのことがケフィアの普及の妨げになっています。
3)風味が違います。
発酵乳には発酵に関わる菌の種類によって、それぞれ風味に違いが生じます。酵母の生きているケフィアはヨーグルトより酸味が少なくまろやかです。ケフィアをカスピ海ヨーグルトと間違えている人がいますが、ケフィアはカスピ海ヨーグルトのような粘りがなく、風味が爽やかです。

第18期を迎えるに当たり、初心にかえってケフィアの正しい知識の普及のために努めたいと思っています。
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