加齢に伴う骨格筋の健康に対する統合的アプローチ

筋肉量と機能の低下は、加齢に伴う最も問題のある変化の 1 つであり、自律性と生活の質に劇的な影響を与えます。 加齢はまた、サルコペニアに関連する腸内微生物叢の組成の変化を引き起こし、研究の進歩により、腸内微生物叢と筋肉の軸を介した介入がサルコペニアの表現型を改善する可能性があることが明らかになりました。抗酸化物質、多価不飽和脂肪酸、ビタミン、プロバイオティクス、プレバイオティクス、タンパク質、ケフィア、短鎖脂肪酸を食事に補給することは、サルコペニアに対する栄養療法となる可能性があります。 このレビューでは、サルコペニアに対抗し、骨格筋の健康を維持するための個別化された統合戦略が提案されています。図は加齢に伴う筋骨格の健康を維持するための統合的介入への包括的なアプローチを示しています。（pcの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文を読んでください）。

ベルリン交響楽団を聴く

久しぶりのコンサートでしたが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第５番「皇帝」を演奏したピヨートル・アレクセヴィチに感動しました。
2000年生まれのアレクセヴィチは、ショパンの故郷・ポーランド出身の期待の新星ピアニストで、同世代のピアニストの中で最も才能あるピアニストの一人だそうです。今後の活躍に注目です。

腸内細菌叢の構成とアレルギー性鼻炎の臨床経過とのクロストーク: アレルギー性鼻炎の治療におけるプロバイオティクス、プレバイオティクス、および細菌溶解物の使用

アレルギー性鼻炎の病因解明は近年大きく進歩しましたが、その有病率は依然として上昇しており、患者の生活に大きな影響を与えています。 そのため、アレルギー性鼻炎の発症における新しい因子の役割を解明し、新しい治療アプローチの発見を促進する、従来とは異なるさらなる研究が必要とされています。 これらの要因の 1 つは腸内細菌叢であり、健康と病気においてその特定の役割があります。このレビューでは、腸内細菌叢の組成とアレルギー性鼻炎の発達に関与する免疫変化との間の関連性について説明しています。 図 はアレルギー性鼻炎患者における腸内毒素症（腸内細菌叢の異常）と Th1/Th2 バランスへの影響を示しています。PCのかたはこちらを、モバイルのかたはこちらをクリックしてレビューをご覧ください。

腸由来の酪酸は眼表面の炎症を抑制します

腸で生成された 短鎖脂肪酸が眼球表面の恒常性の維持に関与していることを示す研究論文を紹介します。ドライアイは、涙液層の不安定性と涙液産生の低下を特徴とする一般的な眼の炎症性疾患です。 眼表面の恒常性が腸内微生物叢の影響を受けるという証拠が増えています。 著者等は、腸内微生物叢と眼球表面の間の相互作用を媒介する際に、食物繊維の発酵を通じて腸内微生物叢によって生成される短鎖脂肪酸である酪酸の効果を実証しました。この効果には部分的に 短鎖脂肪酸トランスポーターが必要です。
図 は眼表面に対する酪酸の保護効果のメカニズムを示しています。酪酸は、免疫細胞の調節による間接的な方法と、短鎖脂肪酸トランスポーターまたは他の短鎖脂肪酸受容体を発現する眼表面上皮との相互作用による直接的な方法と、そのヒストン脱アセチル化酵素阻害活性による遺伝子発現の調節による2つの異なる方法で眼表面に影響を与える可能性があります。
PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます。

第７７回日本栄養・食糧学会ポスター発表

弊社は大阪大学と共同研究を行っています。第７７回日本.栄養・食糧学会大会が札幌コンベンションセンターで５月１２日～１４日に開催され、共同研究者がポスター発表を行いました。弊社の販売している有機アロニア100％果汁の抗糖尿病効果はすでに同学会で発表していますが、今回の発表はその作用成分の探索結果の報告です。