ホームメイド・ケフィアを好きな方のために

ホームメイド・ケフィアをこれから始めたい方、すでに始めている方のブログです。ケフィアについての感想や質問をお書き下さい。

腸内細菌叢は人の寿命にも影響する?

2021年09月21日 14時02分29秒 | Weblog
上図はJohn P. Haran & Beth A. McCormick著の論文”Aging, Frailty, and the Microbiome—How Dysbiosis Influences Human Aging and Disease”からの引用です。
図は人の一生における腸内細菌の変化を表しています。図中の放線菌門は主としてビフィズス菌です。乳幼児期は母乳栄養児も人工栄養児もビフィズス菌が多数を占めていますが、成長に伴いビフィズス菌が減ってきます。注目すべきは100歳近い高齢者の腸内細菌に占めるビフィズス菌が多いことです。著者はこの点について触れていませんが、100歳に近くなると誰でもビフィズス菌が増えてくるということではなく、ビフィズス菌が少ない人は早く亡くなって、ビフィズス菌が多い人が100歳まで生きているということではないでしょうか? この論文は腸内細菌が人の寿命や老化を支配している可能性を示しています。さらに次図を見ると、認知症や関節リューマチ、糖尿病、感染症なども腸内細菌によって影響される可能性を示しています。腸内細菌叢は食べ物によって変わります。乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスによって腸内細菌槽を改善できます。
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新型コロナ感染おける腸内細菌叢の重要性

2021年09月13日 13時28分36秒 | Weblog
最近発表された143の研究論文を網羅したレビューを紹介します。下記のタイトルをクリックしてレビューを読むことが出来ます。
COVIUD-19における腸-肺軸の腸内細菌叢変調
著者は新型コロナは呼吸器だけではなく、消化管にも感染し腸内毒素症をおこして、消化管免疫に変調をきたし新型コロナの症状を悪化させると述べています。
次図には腸内毒素症を生じた場合と健康(ユービオーシス)な場合の腸内細菌叢の状態を示しています。
著者によればユービオシスを保つためにプロバイオティクスの重要性についても述べています。






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新型コロナ(COVID-19)に感染して軽症の人と重症化する人は、何に違いがあるのか?

2021年09月02日 15時42分57秒 | Weblog
この問いの回答を示唆するレポートがドイツの科学者によって発表されましたので紹介します。
タイトルをクリックすると、和訳したレポートを読むことができます。
タイトル;COVID-19は腸内細菌叢にどのように影響しますか?
高度な内容ですが、著者は次の通り要約しています。

•腸内細菌叢は健康の重要な要素です。
•腸、腸内細菌叢と肺の間には、いわゆる肺-腸軸と呼ばれる双方向の相互作用があります。
•COVID-19感染は、回復した(PCR陰性になった)後も持続する顕著な腸内毒素症を伴います。
•腸内細菌叢の組成は、SARS-CoV-2感染に対する免疫応答に影響を与える可能性があります。
•腸内毒素症は、特に高齢と併存疾患(肥満、糖尿病、メタボリックシンドローム)の状況で、いわゆるサイトカインストームを伴う重度のCOVID-19のリスクを高めます。
•プレバイオティクスとプロバイオティクスが胃腸管と肺の両方で抗ウイルス免疫応答を強化できるという証拠が増えています。
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