ホームメイド・ケフィアを好きな方のために

ホームメイド・ケフィアをこれから始めたい方、すでに始めている方のブログです。ケフィアについての感想や質問をお書き下さい。

良いお年をお迎え下さい

2006年12月30日 15時40分43秒 | Weblog
日本酪農乳業協会が発表した「2006年度牛乳・乳製品の消費動向に関する調査」によると、白もの牛乳を毎日飲む人は4割弱、ヨーグルトを毎日飲食する人は2割弱だそうです。ヨーグルトの消費が白もの牛乳の消費の半分になったということは牛乳消費形態の大変な変化です。

今年は北海道で生乳1000トンも廃棄されたという新聞報道があったように牛乳消費の不振が伝えられる一方で、某メーカーの植物性乳酸菌飲料が話題になり、生産が追いつかないほど売れたという報道もありました。消費者は牛乳をそのまま飲むよりも乳酸菌で発酵させた健康効果の高い商品を好む傾向が明らかになりました。

お陰様でホームメイド・ケフィアの愛用者も順調に増加しています。家庭で牛乳を発酵させて消費する人が増えれば、日本の酪農不振の解消に少しでも貢献できるのではないかと考え、ホームメイド・ケフィアの普及に努めています。

ホームメイド・ケフィアのご愛用者の皆様、今年はありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。皆様良いお年をお迎え下さい。
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安心、安全、健康

2006年12月18日 19時45分43秒 | Weblog
服部学園理事長の服部幸應先生の講演を聞く機会がありましたので、その中で私が気になったことを書き留めます。

最初に「食育とは何ですか」という命題があり、「今年度の日本の総医療費は32兆4千億円、それが2025年には56兆円になると予測されていますが、それを47兆円に抑えるのが食育です」というのがその回答です。服部先生が提唱されて、わが国が世界に先駆けて食育に関する法律を制定出来たのだそうです。

私は、レセプションの席で「家庭で食事を作ることが少なくなったことが、子供のしつけや健康に影響しているように思いますがといかがですか」と聞いてみましたが、先生のお答えは「それは理想だが、女の人が仕事を持つようになったので、家庭で食事を作るのは無理です」と言われ、「食品会社に、安心、安全、健康を考えた食品を作ってもらうことが大事です」とのお答えでした。

最近、ニューヨーク市が食品に「トランス脂肪の使用を禁止」したという報道がありましたが、日本でも食品会社はますます健康を重視して製品開発を進めなければならなくなることでしょう。



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松坂大輔の言葉

2006年12月15日 21時02分07秒 | Weblog
「見ることが出来ても、かなわないのが夢だと思っているので、夢という言葉は好きでない。」
彼にとってメジャーリーグは、到達点ではなく出発点であろう。
にこやかな笑顔に隠された意地を感じるいい言葉です。
今後の活躍を見守りたい。

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ケフィアの話(20)

2006年12月03日 19時33分44秒 | Weblog
(前回の続き)ケフィアの話も今回で20回になりますが、一先ず総括しておきたいと思います。

 わが国には奈良朝時代に渡来人善那によって牛乳が献上され、一時は朝廷が各地に乳牛の飼育を奨励して乳製品を朝廷に献上する「貢蘇の制度」まで作られましたが、わが国の気候風土がヨーロッパや中央アジアのように牛乳の自然発酵に適していなかったために、主として加熱濃縮による加工が行われたことが乳製品を高価なものにして、庶民の間に乳利用文化が定着しなかった歴史的事実がありました。
 しかし、科学技術の進歩によって、わが国の気候風土にもかかわらず、家庭で誰でも牛乳を発酵できる環境が整いました。すなわち、
1) 牛乳の殺菌と包装の技術革新によって無菌に近い「紙パック牛乳」が普及したこと
2) 乳酸菌・酵母の純粋培養技術の発展によって「高活性ケフィア菌」の開発
です。
 今日、市場には多様な乳製品が販売されていますので、消費者はそれらの商品を購入して食生活を楽しむことが出来ます。しかし、消費者自らが加工して調理することがなければ食文化が育ちません。わが国には米や大豆を主体とした多様な和食文化が育っていますが、それは庶民の工夫によっていろいろな料理が生まれたからであり、乳利用文化は風土的制約のため育って来ませんでした。それによって和食文化の方が優れているかのようにいう向きがありますが、それは違います。米や大豆は確かに優れた食料資源ですが、乳製品もまた米や大豆を補完する栄養成分を含んだ優れた食料資源です。ただ風土的制約のために、わが国では長い間牛乳の発酵が行われてこなかっただけです。幸い上述の通り科学技術の進歩によって、牛乳の発酵が可能な環境が整ったわけですから、和食に牛乳を発酵させたメニューを加えることによって、栄養的により優れた食事を作ることがで出来るようになった思います。さらに、これからますます高齢化社会に向かっているわが国においては、家庭で手軽に牛乳を発酵させることによって、プロバイオティクス(体に役立つ微生物を含んだ食品)としての効果が期待できるばかりでなく、食卓にケフィアを利用したいろいろなメニューが揃えば、食生活を豊かに楽しく演出できると思います。

 ここで注意しておきたいことは、日本の気候風土は奈良町時代から変わっていないことです。従って、「ヨーグルトきのこ」や「カスピ海ヨーグルト」のように発酵させたヨーグルトを種菌にして、植え継ぎながら牛乳を発酵させるのは間違っていることは歴史的事実の示している通りです。これらの2回のブームは家庭で牛乳を発酵させる人を増やしたことは確かですが、一般消費者にケフィアとの混乱があり、ホームメイド・ケフィアの正しい普及のためには決してよいことではありませんでした。幸いホームメイド・ケフィアを使って下さっていた方々は、ブームの悪弊に惑わされることがなく、正しく発酵させて下さっていたために、ブームの後にもホームメイド・ケフィアの普及が止まることがありませんでした。

 ホームメイド・ケフィアを発売して16年目を迎えますが、発売当時オンリーワンであったホームメイド・ケフィアも、後続の企業の参入が後を絶たずケフィア菌あるいは類似菌を販売している企業が今や十指に余るようになりました。これらの企業の中には大々的に宣伝して、ケフィア市場の活性化に貢献している企業もあり、それはケフィアの普及のために悪いことではありませんが、宣伝にはおのずと矜持を保つべきであろうと思います。しかし、まだまだケフィアが消費者の間に正しく認知されているとは言い難いので、ケフィアにかかわる全ての企業はケフィア市場の健全な育成のために協力しあわなければならないだろうと思います。

 今回でケフィアの話をしばらく休み、次からはケフィアと健康をテーマにしたいと思っています。
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